町田校レポート
担任助手による新書紹介③
公開日:2021年02月15日

みなさんこんにちは!町田校担任助手の岡遼太郎(上智大学文学部史学科一年生)です。
新書紹介シリーズも3回目となりました。日本史が2連続となったので、今回は音楽の歴史に関する新書をご紹介します。ちなみに私は中高で吹奏楽部で活動し、大学入学後は上智大学管弦楽団に所属し、ホルンを吹いています。音楽って日常生活からは切っても切れない関係にありますよね。みなさんはどんな音楽を聴きますか?
さあ、みなさんが日ごろ聞いている音楽のすべての原点ともいえる時代を探ってみましょう。今回の新書はこちら。
岡田暁生著『西洋音楽史 「クラシック」の黄昏』(中公新書、2005年)
芸術としての音楽の成り立ちからキリスト教のミサから発展した宗教音楽、ルネサンス期の音楽、不協和音の発見、バロック音楽、ロマン派、20世紀のオーケストラなど、芸術音楽の発展の歴史を追っています。とある時代にある特徴を持った音楽がなぜ誕生し、成長したのか、当時の文化的時代背景とともに解説されています。
筆者はまえがきで「音楽史である以上に、音楽の聴き方についてのガイドであるといえるかもしれない」とも語っています。演奏会で聞く音楽には、当時の音楽のエッセンスが詰まっており、その歴史を歩んでいくと作曲家によって音楽の作り方に大きな違いがあることがわかります。音楽が好きな人、オーケストラやオペラの歴史に興味がある人にもぜひお勧めしたい本です。この本の情報を頭に入れてオーケストラを鑑賞すると、さらに音楽鑑賞が楽しくなるかもしれませんね。時代によってどのように音楽に差があるのか、世界史とも照らし合わせてみても面白いかもしれません。
音楽に携わる人、世界史好きな人はぜひ読んで音楽の歴史に浸ってみましょう。
次回は戦国武将に関する新書をご紹介します!
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