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四谷校レポート

“多様性”に興味を持った私の進路発見法 ~神崎麗衣編~


こんにちは。早稲田塾四谷校担任助手の神崎麗衣(広尾学園高等学校卒、一橋大学社会学部二年)です。

本日は、私の進路発見法についてお話したいと思います。

自分史を紐解きながら導き出された研究テーマについても触れながら、塾生時代どのように進路発見をしてきたかについて振り返ってみようと思います。

①研究テーマ

どのように進路発見をしたかを説明する前に、私が何を研究テーマに設定したかについて簡単に触れたいと思います。

私が高校生のときに抱いていた問いは、「なぜ人は人を排除してしまうのか。」というものでした。

「ジェンダー」「セクシュアリティ」「人種」「年齢」「宗教」など、人を属性で表し、差別・避難するような発言が見られることに疑問を抱いていました。家族や友達など身近な人であれば、どんな属性を持っていても受け入れているように思うのに、大きな社会の視点で見てみると、差別や偏見がなくなることがないのはなぜか。この遠大な問いを、大学生活、自分の人生を通して、向き合いたいと強く思っています。

②自分史を振り返って

前節では、私がどのような研究テーマを持っているか、分かったと思います。ここでは、早稲田塾に入塾後に行われる、「自分史面談」を通して、今までの人生に眠る探究への糸口をしたいと思います。

学校生活

私は地元の公立の小学校に通っていました。小学校のときは「いじめ」が隣り合わせにありました。私のいたクラスでは、昨日まで仲の良かった友達が次の日には口を一切利かなくなる、というようなことが頻繁にありました。いつ仲間外れにされてしまうのだろうという不安、恐怖があり、気がつくと嫌われないように身をこなすようになっていました。

そして、小学校を卒業し、広尾学園中学校のインターナショナルコースに進学しました。インターナショナルコースということもあり、様々なバックグラウンドを持つ生徒がひとつのクラスとなり、生活していました。「いじめ」という言葉が似合わないクラスで小学校の頃とは全く異なる学校生活を送っていました。

小中高と、異なるクラスでの異なる「居心地の悪さ/良さ」を体感したことは、「排除」への関心につながっているという気づきを得ました。小学校のクラスというひとつの社会と、中学校のクラスというひとつの社会では、「人が人を排除しているか否か」が大きく異なっているように思いました。

③未来発見プログラムに参加して

ここで早稲田塾生時代の活動についても触れたいと思います。高校二年生の夏に、「異文化交流プログラム」に参加しました。異文化交流プログラムでは、チームごとにAPUの学生とともに、特定のテーマについて調べ、英語でプレゼンテーションをしました。

私のいたチームでは、「LGBTQ+」についてリサーチすることが決まりました。私は初めてLGBTQ+のコミュニティに属する人と接し、自分が思い抱いていた「多様性」の概念が覆る体験をしました。私は中学校に進学後、インターナショナルコースに属し、「自分は多様性のなかに生きている」という勘違いをしていましたが、その「多様性」という概念は狭義であることを自覚しました。

このような経験から、自分の視野を広げたいという思いがさらに広がりました。

最後に

自分史と未来発見プログラムを通して、自分の経験と興味があることが繋がっていきました。

未来発見プログラム終了後、セクシュアル・マイノリティに関するリサーチを進めましたが、その後、セクシュアル・マイノリティだけではなく、冒頭に申し上げた遠大な「なぜ人は人を排除するのか。」という問いと向き合いたいと思ういが強くなって行きました。一橋大学社会学部を志望したのは、この問いと社会学だけではなく、哲学、社会心理学、歴史学など様々な学問領域からアプローチすることができるからでした。

早稲田塾では、総合型・学校推薦型選抜一日体験を実施しています。今回ご紹介した自分史面談のように、双方向型の指導を体験できます。是非こちらをご覧ください。

カテゴリ:

    投稿者:神崎麗衣

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