東京大学
農学部
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東京大学の推薦入試では、提出書類・資料、面接等、及び大学入学共通テストの成績を総合的に評価した上で最終合格者を決定する。「面接等」は学部によって変わるが、農学部の推薦入試では、「面接の一部として、農学とその関連分野に対する興味と理解力を評価します。」と明記されているのが特徴的だ。またそもそも学校長が東京大学に推薦できる人数は規定があり、まずは受験をする前に高校内で選ばれる必要がある。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
※2023年10月7日更新
- 農学部 推薦入試
入試方式
農学部 推薦入試
- 入試の特徴と出願資格
- 入試概要
- 入試の特色
- 合格のツボ
目次
入試の特徴と出願資格
大学入試センター試験を課す。農学部の推薦要件に該当し、その学問分野に対する強い関心及びこれを東京大学で学ぶ積極的な意欲を持ち、学校長が責任をもって推薦できる者であることと、合格したら必ず入学することを確約できる者であることが条件。
農学部の場合は、以下の①、②のに該当する者という推薦要件がある。
①高い基礎学力を有する成績上位者であること。
②農学とその関連分野に関連する特記すべき推薦事由を有すること。
②の「農学とその関連分野」とは、農学及びそれを構成する基礎・応用諸科学を指し、生物学をはじめ、農業・食料・生物資源・環境等に関連する広範な分野を含んでいる。
これを証明するために全学部共通に求める調査書等(「入学志願票」、「志願理由書」、「学校長からの推薦書」、「調査書」)のほか、推薦要件に該当すると判断できる客観的根拠を示す以下の資料のうち、少なくともひとつ(複数提出可)の提出が求められている。なお、提出に当たっては、以下の項目の概要の説明書が必要。
(1)研究成果あるいは論文
(2)活動実績等の資料
(3)各種コンテスト参加者はその成績
また、英語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTSなど)があれば添付すること。
募集人員は10名程度。
入試概要
1.出願期間
インターネット出願 10月中旬
2.出願受付
11月上旬
3.第1次選考結果発表
12月上旬
4.第2次選抜(面接)
12月上旬
5.大学入学共通テスト成績請求票提出期限
12月中旬
6.最終合格発表日
2月中旬
入試の特色
合否判定は、まず提出書類・資料によって第1次選考を行い、第1次選考合格者に対して面接による第2次選考を実施。提出書類・資料、面接等、及び大学入学共通テストの成績を総合的に評価した上で最終合格者を決定する。大学入学共通テストは5教科7科目で、概ね8割以上の得点であることを目安とする。
※外国語の『英語』は「リーディング」100点と「リスニング」100点、計200点満点を「リーディング」140点満点、「リスニング」60点満点に換算して利用する。
第1次選考で提出する各項目の概要の説明書は、資料が複数であっても項目ごとに800字程度で作成すること。また、個人で行ったものかチームで行ったものかを明記し、チームの場合は、その中での役割等を明示する必要がある。
また各項目で提出する資料は、説明書の他に、例として下記のものがあげられる。
(1)研究成果あるいは論文:研究成果を証明する資料や論文等の成果物、または各種学会・研究会での発表を証明する要旨等の資料の提出。
(2)活動実績等の資料:「総合的な学習の時間」等での活動成果 、 インターンシップ・ボランティア・農業実体験・国際会議への参加等の活動を証明する資料、もしくは 農学・生物学もしくは農業・食料・生物資源・環境等の問題に関連する各種の検定試験等の成績など
(3)各種コンテスト参加者はその成績:国内大会の成績、国際大会の準備チームに選出されたか、国際大会に選手 として出場したか、国際大会に出場した場合の成績など
第2次選考は、提出書類・資料の内容の妥当性、コミュニケーション能力等を面接によって評価。また、面接の一部として、農学とその関連分野に対する興味と理解力を評価する。
合格のツボ
農学部が推薦入試で求める学生像は「動物・植物・微生物がもつ多様な機能に興味を持ち、それらを深く究明し、さらにそれらを応用して社会に役立てたいという強い意欲を有する学生。すなわち、自ら主体的に学ぶ姿勢を持ち、生命に対する理解をもとに、食料・生物資源・生態系等に関わる諸問題の解決にグローバルな視点から貢献しようとする学生」である。
ここからキーワードを挙げると、ずばり「問題発見・解決能力」。それを示すには「発表・受賞論文」、「コンテストでの成績」、会場試験における面接となる。
実際に求められる実力を磨くのはもちろんだが、書類等でも、常にこうした点のアピールを念頭に置くこと。また、早めに担任などを通じて学校長へ意思を伝えておくことを勧める。いくらやる気満々でも学校長の推薦がないと話にならないからだ。また会場試験は専門性と潜在能力、人柄などを総合的にはかる。こればかりは1人でできないので何らかの対策が欠かせない。
共通テストは5教科7科目で、これに取り組む気がなければ、いくらめざましい実績があっても合格は無理だろう。逆に大学入学共通テストを当然と考えている場合、他の国公立大志望者であっても視野に入れて良い。理系3教科(私立高校に多い)に特化している人は、「国語と地歴公民が嫌」で共通テストを回避したくなるだろうが、あらかじめ推薦で行く先を決めた後からでも学科の勉強は可能である。少なくとも条件を満たすよりは簡単。食わず嫌いをせずに挑戦してもらいたい。
該当する能力の持ち主は私大や他の国公立大のAO・推薦でも条件をほぼ満たしているので、第二志望としてそれらを押さえ(国公立の場合は要注意)、残りの時間を共通テストに当てるという二段構えもある。