東京大学
経済学部
Give yourself the best chance to get into your dream college.
東京大学の推薦入試では、提出書類・資料、面接等、及び大学入学共通テストの成績を総合的に評価した上で最終合格者を決定する。「面接等」は学部によって変わるが、経済学部推薦入試では、面接時に課題遂行能力を試すための課題を課す場合がある。またそもそも学校長が東京大学に推薦できる人数は規定があり、まずは受験をする前に高校内で選ばれる必要がある。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
※2023年10月7日更新
- 経済学部 推薦入試
入試方式
経済学部 推薦入試
- 入試の特徴と出願資格
- 入試概要
- 入試の特色
- 合格のツボ
目次
入試の特徴と出願資格
大学入学共通テストを課す。経済学部の推薦要件に該当し、その学問分野に対する強い関心及びこれを東京大学で学ぶ積極的な意欲を持ち、学校長が責任をもって推薦できる者であることと、合格したら必ず入学することを確約できる者であることが条件。
経済学部の場合には、以下の①から③の全てに該当する者という推薦要件がある。
①いずれかの分野で高等学校等の生徒として飛びぬけた才能を有すること(必ずしも学術分野に限らないが、「求める学生像」にふさわしい能力であること)。
②他者との対話性に優れ、経済分野に強い関心を有すること。
③高等学校等において英語、数学、地理歴史・公民のうちいずれかの教科において成績が優秀(各教科・科目について高等学校等内で上位10%に入る成績をおさめている)であること。
また、これを証明するために全学部共通に求める調査書等(「入学志願票」、「志願理由書」、「学校長からの推薦書」、「調査書」)のほか、推薦要件の①に該当すると判断できる客観的根拠を示す資料(少なくとも1つ、複数提出可)の提出が求められる。
例えば、
(1)全国レベルあるいは国際レベルのコンテストやコンクール(例えば数学オリンピック)での入賞記録あるいは論文採択記録。
(2)英語その他の外国語に関する語学力の試験(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSKなど)において高得点を取ったこと示すもの。
(3)留学を含む様々な国際的活動で、その内容が第三者によって高く評価されたものについて、その詳細や評価内容を記した文書(本人、所属校、受け入れ校以外の第三者が評価したもので、例えば新聞の記事になった事例や現地の公的機関で表彰された事例などを指し、留学を伴わない国内での国際的活動も含む)などである。
ただ、以上は例示であり、これらの資料に限るものではない。上記の資料と併せて、本人が執筆した特に優れた論説や論文などを添付することも可能である。
募集人員は10名程度。
入試概要
1.出願期間
インターネット出願 10月中旬
2.出願受付
11月上旬
3.第1次選考結果発表
12月上旬
4.第2次選抜(面接)
12月上旬
5.大学入学共通テスト成績請求票提出期限
12月中旬
6.最終合格発表日
2月中旬
入試の特色
合否判定は、まず提出書類・資料によって第1次選考を行い、第1次選考合格者に対して面接による第2次選考を実施。提出書類・資料、面接等、及び大学入学共通テストの成績を総合的に評価した上で最終合格者を決定する。大学入学共通テストは5教科8科目又は6教科8科目で、概ね8割以上の得点であることを目安とする。※「英語」についてはリスニングの成績を含むものとし、「リーディング」(100点満点)と「リスニング」(100点満点)の合計得点(200点満点)を「リーディング」140点満点、「リスニング」60点満点に換算して利用する。
第2次選考は、個別面接を実施。いずれかの分野において卓越した能力を有し、その才能を生かして全く新しいビジネスまたは社会の枠組みを創造しようとする高い志を持つ学生という「求める学生像」との合致を見る。また、面接時に課題遂行能力を試すための課題を課す場合がある。面接時間は30分程度を予定している。
合格のツボ
経済学部が推薦入試で求める学生像は「いずれかの分野において卓越した能力を有し、その才能を生かして全く新しいビジネスまたは社会の枠組みを創造しようとする高い志を持つ学生」であり、ここからキーワードを列挙すると、「卓越した能力」と「創造力」。それを示すために「論文」あるいは数学オリンピックや外国語検定での級やスコア、面接30分となる。
実際に求められる実力を磨くのはもちろんだが、書類等でも、常にこうした点のアピールを念頭に置くこと。また、早めに担任などを通じて学校長へ意思を伝えておくことを勧める。いくらやる気満々でも学校長の推薦がないと話にならないからだ。
経済学部の条件を満たすのに未発表の論文が多く使える。ただ内容は相当に精査されるだろうから、これも早いうちに取り組んだ方が良い。会場試験は専門性と潜在能力、人柄などを総合的にはかる。こればかりは1人でできないので何らかの対策が欠かせない。
大学入学共通テストは5教科8科目又は6教科8科目で、これに取り組む気がなければ、いくらめざましい実績があっても合格は無理だろう。逆に共通テストを当然と考えている場合、他の国公立大志望者であっても視野に入れて良い。文系3教科(私立高校に多い)に特化している人は、「数学と理科が嫌」で共通テストを回避したくなるだろうが、あらかじめ推薦で行く先を決めた後からでも学科の勉強は可能である。少なくとも条件を満たすよりは簡単。食わず嫌いをせずに挑戦してもらいたい。
該当する能力の持ち主は私大や他の国公立大のAO・推薦でも条件をほぼ満たしているので、第二志望としてそれらを押さえ(国公立の場合は要注意)、残りの時間を共通テスト対策に当てるという二段構えもある。