部活の経験を研究テーマに活かし、
慶應SFCに現役合格できた!

第43期生

淮田 りさ子(わいだ りさこ)さん

通塾情報

出身校 自由が丘校
出身高校 東洋英和女学院高等部
部活 ミュージカル部
夢・目標 演劇・舞台芸術をサポートする仕事

進学情報

受験方式 総合型選抜(AO入試)
大学 慶應義塾大学
学部 環境情報学部

――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】得意分野を受験に活かしてSFCを目指したい

早稲田塾に入学したのは高校入学の直前です。学校の先輩で総合型選抜にチャレンジしている人が多く、自分も興味を持っていました。もともとポスターなどをデザインすることが好きで、得意なことを受験に活かせるなら楽しそう、と。

また、父が慶應義塾大学総合政策学部の出身だったため、自分にとってSFCがとても身近な存在にありました。SFCはカリキュラムの組み立ての自由度が高く、個性豊かな学生が集まるなど、たとえは悪いけれど突拍子のないことをやっても受け入れてくれる大らかなイメージを持っていたんです。総合型選抜に強く、合格実績などすべてを考えて早稲田塾にお世話になろうと決めました。

――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】視野を広く持つことの大切さを学んだ

近現代史から世界と日本の今後を読み解く「スーパーフューチャープログラム」は、早稲田大学の元総長、西原春夫先生が講義をしてくださいます。プログラムの後半、〈日本と外国の国際問題〉というテーマで、グループで解決策を1つ提示することになりました。しかし、私たちのグループはみんな国際問題系のニュースに疎く、他グループに遅れがち。「知らないからこそ独創的なアイデアで勝負!」と開き直り、日本とロシアの北方領土をめぐる問題において、共住地域を設けるというアイデアを出したところ、見事に優秀賞をいただいたのです!私自身も、これまで社会問題に関心を寄せることなく過ごしてきましたが、視野を広く持つことは大事だと気付かされた貴重なプログラムでした。

――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】 学部理解を深めることができた「慶應義塾小論文」

「慶應義塾小論文」は、慶應義塾大学で過去に出題された小論文を解いていく講座です。私は小論文が苦手で、高度な内容や大量の課題を前に四苦八苦。それでもこの講座を受講して大正解でした。たとえばSFCの過去問を解く際には、講師が、SFCが求めている人材像や、環境情報学部がどういう学部かを詳細に説明してくれるんです。論文力をつけるのはもちろん、私には慶應義塾大学がどのような場なのかを理解するうえでとても役立ちました。

――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】講師のアドバイスで部活の経験が研究テーマに

中学・高校とミュージカル部に所属していた私。その経験を活かし、研究テーマは当初、舞台演出や舞台の新しい提供方法などについて考えをまとめていました。しかし、「総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)特別指導」の講師から「それだけだと面白みがない」と指摘が。そこで思い出したのが、部活で実践していたプロセスです。

舞台上で演者が観客に想いを伝える方法として、与えられたセリフ(テキスト)を発するだけでなく、そのセリフに適切だと思う身振りや表情のパターンをいくつか出し、それを“サブテキスト”化して台本に書き起こすということを実践していました。サブテキストは実際に声には出しません。しかし、そのプロセスを踏むことで演者は作品に対する理解が深まり、表情が豊かになる。そして、観客に一層想いを伝えることができるんです。

そのプロセスを講師に伝えたところ「それはおもしろい」と。さらに、そのプロセスを他分野にもつなげてみようということで、「言語学習などに活かす方法を考えてみては?」というアドバイスまでいただけました。

それをヒントにコミュニケーション学習などの情報収集をスタート。たとえばカウンセリングのシーンで、患者が「大丈夫です」と言っても、患者のバックグラウンドや表情を適切に読み取れていないと“大丈夫”の解釈がまったく別モノになってしまうケースがあります。そういう力を身につける学習モデルを作ればおもしろいと思い、最終的に「サブテキストと身体性を用いたコミュニケーション学習モデルの開発」を研究テーマに書類を仕上げることができました。

――【受験を通して得た〈一生モノ〉】良かったのは、勉強の習慣を身につけられたこと

早稲田塾に入学した当初から「英語特訓道場」を受講していました。限られた時間の中でいくつも単語を覚えるやり方を継続し、集中力がアップ。たしかに英語の成績も上がりましたが、それ以前に、受験シーズン本番前に机に向かって勉強する習慣を身につけられたのが私には大きかった。そのおかげで第一志望校に合格できたのかもしれません。

具体的な将来像はまだ描けていませんが、何かしらのエンターテインメントや芸術をサポートする側の職業に就きたいです。

私の「東洋英和女学院高等部 自慢」

生徒は全員、何か1つ熱中しているモノを必ず持っています。部活も全力投球!あと、学校が東京タワーに近く、東京タワーのイルミネーションがとてもきれいで自慢です。

私の「慶應義塾大学 環境情報学部 現役合格アイテム」

本、ペンケース

『ロスト・イン・パンデミック』は早稲田大学演劇博物館が今年催した企画展の内容をまとめた一冊。長きにわたる演劇の歴史をまとめ、様々な著名の方のインタビューなども記載されています。ペンケースは友達からもらったもの。彼女は宝塚音楽学校に進み、将来、彼女の出演舞台を私が演出するという共通の夢があり、受験期の私の支えでした。

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