
リベラルアーツを学ぶためにAIUへ。
貧困地域のワークライフバランスを実現したい
阿部 心春(あべ こはる)さん
通塾情報
出身校 | 池袋校 |
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出身高校 | お茶の水女子大学附属高校 |
部活 | ダンス部、バドミントン部、クッキング部、動画制作部、ボランティア部 |
夢・目標 | 貧困地域におけるワークライフバランスの実現 |
進学情報
受験方式 | ギャップイヤー入試 |
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大学 | 国際教養大学 |
学部 | 国際教養学部 |
――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】母の勧めで入学。悔しさを力に変えるために
高1の5月に母の勧めで体験授業に参加しました。その時に、「自己紹介を1分間でしてください」と言われ、緊張のあまり早口になってしまって、30秒ほどで終えてあとは黙り込んでしまったんです。体験授業が終わってからもその悔しさがずっと残っていて、早稲田塾なら受験だけでなく、自分の発言力や人生で役立つ力を得られると確信。実際に入学したのは、高2になってからです。
――【刺激的だった〈未来発見プログラム〉】発言力と検索力に驚き、触発された2つのプログラム
未来発見プログラムは、「竹中平蔵 世界塾 世界を知るサマースクール in 香港」と「FASID国際開発プログラム」に参加しました。
世界塾は、コロナの関係でオンラインになってしまいましたが、香港の学生同士バリバリ英語で議論を交わしていたり、自分の意見を明快に伝えたりする姿をみて素直にすごいなと感じました。本当は対面で話したかったけれど、オンライン上でもそういった姿勢を見られたのは良い刺激になりました。
FASIDでは、グループのみんなの検索力に驚きました。プレゼンの準備を進めている中で、「次の日までにこれを調べてこよう」という課題に対して、調べ方が上手いのか、すごく有益な情報を持ってきてくれる。おかげでプレゼンも濃くできました。研究内容はもちろん面白いですが、何より早稲田塾生の力量の高さに感化されたところが大きいです。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】言葉を大切にして、伝えることを意識できるようになった
早稲田塾のプログラムでは、正解のない問題に対して、ユニークかつ共感を得られる回答を作るのですが、自分で一から作るのは難しい。問題文をよく読むようになり、使えそうなキーワードを探して回答に生かすという「言葉を大事にする力」が身につきました。
また、選んだキーワードについて5分間で情報収集し、グループのメンバーに発表するというプレゼンでは、FASIDでも学んだ「検索力」が身につきました。選んだキーワードにはどのような背景があるのか、本来の意味はどういうものなのかをよく考え、わかりやすく伝える。これは書類作成のときにも活かされ、自分が使おうとしている言葉にはもっと深い意味があるんじゃないかと、自然と考えるようになりました。
発表する際には、「人に伝えること」をすごく意識しました。ただ「伝える」のではなく、ゆっくり、わかりやすい言葉で話すことが大切なんだと感じました。体験入学のときに30秒で終わらせてしまった自己紹介は、今ならちゃんと話せると思います(笑)。
――【私を支えてくれた〈スタッフ〉】方向性が明確になった一言
出願書類を講師に見せたところ「これが本当にやりたいことなのかが伝わらない」という鋭い指摘があり、グサッと刺さりました。当時の私は、「貧困問題」という漠然としたテーマで計画を立てていたので、一貫性に乏しかったんです。
その際、「マイクロファイナンスはやらないの?」というヒントをもらいました。マイクロファイナンスが貧困層向けの無担保・少額融資の金融サービスということは知識として知っていましたが、自分で扱えるテーマではないと思っていたんです。改めて調べてみると、どんどん興味が湧きテーマを絞り込むことができた。講師の一言で方向性が明確になり、大学側に「伝わる」書類が作成できたと思います。
――【将来の〈夢〉】貧困地域のワークライフバランスの実現に向けて
高1の夏にフィリピンへ2週間の英語留学に行きました。私はもともと貧困問題に関心があり、その留学ではフィリピンのスラム地域とごみ山に訪れるプログラムがあったので、自分の目で見るいい機会だと思って参加したんです。実際に現地の方にインタビューしてみると「今が一番幸せ」「子育てが最大の生きがい」という意外な答えが返ってきました。経済的な豊かさはないけれど、心の豊かさはたくさん持っていて、学ぶべきところが多いと感じました。でも、やっぱり生活環境は想像以上にひどいものでした…。そして貧困は一つの問題ではなく、政治や歴史、地理など色々な分野が絡んでいるからこそ解決が難しいということに気が付きました。
将来は、国連にある国際労働機関に所属して、貧困地域の収入向上と労働環境の改善に努めたいと思っています。ただ、労働ばかりを優先すると家族などと過ごす時間が減ってしまい、フィリピン留学の際に感じた「心の豊かさ」が失われてしまう。なので、労働と生活のどちらか一方ではなく、どちらのクオリティも高めた「ワークライフバランス」を実現していきたいです。
ゆくゆくは、貧困地域だけでなく日本の教育機関にも携わり、早いうちから「心の豊かさとは何か」「自分の幸せは何か」などを教えていけたらなと思っています。
私の「お茶の水女子大学附属高校 自慢」
校則が少ないところです。極端ですが、ピアスや染髪もOKで、「人を見た目で判断しない。自由を認める」ということが日常的にできていたのが良かったですね。附属の小・中学校の校則が厳しい分、そこで良識が育まれているので、高校では人間的な成長ができたと感じています。
私の「国際教養大学 国際教養学部 現役合格アイテム」
ノート
このノートには、早稲田塾の授業をはじめ、講師や担任助手、早稲田塾生と話して感じた「大切にしたい言葉」を書き留めています。面接前や緊張しているとき、気分が乗らないときなどに読み返すと、「自分がやってきたことってすごく大きいことなんだ」と奮起させてくれます。なかでも一番好きな言葉は「ピンチをチャンスに」です。