
早稲田塾で自ら道を切り拓き、 「美」の追求に一歩前進
定光 寧々(さだみつ ねね)
通塾情報
出身校 | 自由が丘校 |
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出身高校 | 八雲学園高校 |
部活 | テニス部 |
タイプ | 学力・成績向上が目的 |
夢・目標 | 美の表現者 |
進学情報
受験方式 | AO・推薦入試 |
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大学 | 慶應義塾大学 |
学部 | 文学部 |
――【早稲田塾入学の〈きっかけ〉】母親に薦められ勉強する環境に身を置く
早稲田塾に入学したのは中3の2月です。学校の成績が芳しくないのを母親に見咎められ、一緒に塾を訪れました。勉強は嫌いではなかったけれど、何となく面倒で定期テストの対策を怠っていたから、母はとりあえず勉強する環境に身を置いておきたかったのだと思います。また、家庭の事情で3~8歳まで上海で生活しており、AO入試ならそうした経験値も活かせそうだと考えていたのかも。「英語特訓道場」を体験してみたところ、いきなり単語をガッツリ覚えたりして無理かも……となりましたが、「やらない」という選択肢は親の手前、あり得ない。何とか気持ちを立て直し、入学したというのが正直なところです。
――【早稲田塾で〈学んだこと〉】社会に出てから悩むであろうことを、早稲田塾で経験できた
もともと大きな括りで「美」というものに関心がありました。小学生の頃からメイクに興味を持ち、有名ブランドの華やかな店の雰囲気も大好き。最初はハイブランド店の希少価値を高めていくブランディング戦略を学ぶのも面白いと思い、上智大学の経済学部経営学科を第一志望にしていました。でも「慶應義塾小論文」を受講したら、一気に志向が慶應に傾いてしまって(笑)。ただ、それが迷走の引き金でした。
自分のやりたいことは「美」の追求という点は変わらないはずなのに慶應義塾大学SFC、法学部ではなかなかAOの提出書類がうまく作成できず、しっくりこない日々。そんなとき、「AO・推薦入試特別指導」の講師から「自分のやりたいモノをやることに意味があるんだよ」というアドバイスが。結局、私は現役合格に執着し、研究テーマを志望大学(学部)に迎合することばかり考えていたんです。改めて、自分のやりたいことをカタチにできるのはどの大学(学部)かという観点で考えたとき、文学部にたどり着くことができました。
何かを得るために自分を合わせていかなければならない苦しさ。これは社会に出れば必ず経験するでしょうし、いずれ悩むことになったであろう課題です。折り合いを付けつつ自分らしさを維持するという経験を、早稲田塾でできたのは大きな実りでした。
――【大学・学部を選んだ〈理由〉】養う力が幅広い文学部で「美」を考えたい
法学部のAO書類を作成していたとき、ふと考えたのが“見えないモノを信じるのは難しい”ということでした。法律や権利は、厳密には目に見えないモノだけれど、裁判では見えないモノに従って判決が出たりするわけです。何となく腑に落ちないなと思い始め、それなら見えるモノ・見えないモノを同等に学びたいと考え、行きついた先が文学部でした。
文学部は書物を研究するだけでなく、モノの価値観や考え方など生きていく根源的な力(=見えないモノ)を養えます。間口が広いから、きっと私が追求したい「美」も研究テーマにできるのではないかと期待しています。
――【タメになった〈授業・カリキュラム〉】“自ら考える”が身についた「慶應義塾小論文」
よりレベルの高い講座を受講したいと、自ら望んだ「慶應義塾小論文」。実際は、続けていくのが大変でした。そもそも出題される問題が難しすぎて、どうにか書き上げても、添削されたものを書き直すのにまたひと苦労。上海に居た頃は、絵も書道もそれこそ作文も、何でも学校で表彰されていた私。それなのに、何でこんなにできなくなってしまったのかと、その事実にショックを受けました。
よく考えてみると、上海は個性の自由が尊重されるような風潮だったのだと思います。今やっているのはあくまで受験勉強。小論試験の解答に求められる知識を身につけなければ合格を勝ち取れないのだと言い聞かせ、まずは前向きになることから始めました。
スタッフに講座を理解するコツを質問したところ、講師が説明した内容を自分なりに考え直すのが大切とのこと。そこから考える事も資料収集もすべて能動的に動くクセを身につけていきました。講座終了時には、今回の反省点と次回に活かしたい点を必ずメモ。まとめ用ノートの作成と予習・復習も欠かさずやっていたら、徐々に理解力が高まり、文章構成力や時事の知識量が飛躍的に伸びました。
――【将来の〈夢〉】美を表現する
この先もずっと「美」を軸に追いかけていきたいですね。具体的な将来像は描けていませんが、芸術品やデザイン、ファッション、メイクアップなど、「美」と表現できるものはたくさんあります。極端に言えば、自分がどう周囲から見られたいかという概念的な中にも「美」は存在する。慶應義塾大学には美学専門の教授はいないですが、一般教養でも極めている方が多く、学生も個性派ぞろい。横のつながりもフルに使いつつ、大学4年間の学びのなかで、自分なりの「美」の表現方法を見つけたいと思います。