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横浜国立大学
都市科学部

横浜国立大学 都市科学部

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横浜国立大学都市科学部では、「都市の未来へ挑戦したい意欲的な学⽣」を選抜するために総合型選抜を実施している。この入試では「書類選考や面接、実技を通して、関心の深さ、意欲の強さ、志望学科への適性等の点から、多面的に、より人物本位の選抜」を行うと明記されている。「本学都市科学部を志望する理由、入学後何がやりたいのか、そのためにどんなことを準備してきたのか等」を問う入試であるとも説明されており、明確な志望動機、入学後の学修計画、将来像と言ったものを持つ学生を募集している。

都市社会共生学科・建築学科・都市基盤学科・環境リスク共生学科という学科別に募集・選抜が行われる。大まかに述べると、建築学科は大学入学共通テストを課さない総合型選抜、その他の学科は大学入学共通テストを課す総合型選抜となる。

都市科学部 総合型選抜

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入試概要

1出願期間

  9月中旬~下旬

21次選考内容

   書類審査(建築学科のみ:書類審査+実技試験)

31次選考合格発表

  10月下旬

4.2次選考内容

  都市社会共生学科:文章実技(600字程度の作文)+面接試験(志望動機・学習計画・作文内容に関する質疑)
  建築学科:面接試験(口頭試問による論理的思考力・理解力・表現力の検査)
  都市基盤学科:面接試験(志望動機等に関する質疑・物理
的・社会的現象を対象とした課題に関するプレゼンテーションと質疑)
  環境リスク共生学科:実習(実際の研究材料や資料、データなどを調べ、結果をまとめて発表)

5.2次選考時期

  11月中旬

6.2次選考合格発表

  11月下旬

7.最終合格発表

  建築学科:11月下旬、その他の学科:2月中旬

8.提出書類

  全学科:志願表・調査書等

  (学科の指定書類)
  建築学科、都市基盤学科、環境リスク共生学科:自己推薦書
  都市社会共生学科:特色活動説明書、学習計画書
  建築学科、都市基盤学科:履修見込証明書

入試の特色

全国の国公立私立大学のなかでも指折りの高評価を受けている建築学科を含む「『都市科学』という今までにない学問領域の創出」を目指す4学科で募集する。日本最大の政令指定都市(約380万人)たる横浜市に立地する強みを生かして「ローカル」(基礎自治体)と「グローバル」(歴史的・文化的な国際都市)両面で直面する多様で複雑なリスクや課題を解決していこうという意図である。

イメージしやすい建築学科(募集人員7人)と「土木学科」に近い都市基盤学科(同10人)以外に教育人間科学部人間文化課程(芸術文化・社会文化)が衣替えした都市社会共生学科(同20人)と旧理工学部建築都市・環境系学科の「環境」部門が独立した環境リスク共生学科(同10人)で構成される。学部として「文理両面の視点を身につけ」ようという(アドミッションポリシー)態勢だが、あえて分ければ都市社会共生学科が文系だ。

総合型選抜では募集人員を増やす都市社会共生学科に力が入る。他方で志願者数は予想通り建築学科の人気が高い。2023年度の建築学科(総合型選抜)の倍率は約10.6倍で、学部全体の3.4倍を大きく上回る。1つには建築のみ大学入学共通テストを課さない方式(他の3学科は課す)なのも影響していよう。

反対に都市基盤学科の倍率2.2倍は4学科中最低。どの大学にもみられる傾向だが建築系(人が住む)と土木系(人が住まない)は大半が国家資格である1級建築士取得を目指し、そのための学びはほぼ同じなのに後者が敬遠される。言い換えると狙い目だ。

環境リスク共生学科は都市における自然災害との「リスク共生」を研究する。アドミッションポリシーによると「リスクと利益のバランスをマネジメントする新しい学問分野」である。似た概念の学部・学科は関西大学社会安全学部や日本大学危機管理学部など存在するも環境リスクに特化して充実した教員を配置している点で一頭地を抜く。

すべての学科に評定平均などのハードルはないので入り口は広い。ただし一部の学科で数学に関する履修条件がある。

アイディア 合格のツボ

建築学科以外は共通テストを課すので一定程度の得点がないと厳しい。勉強しよう。

建築学科は1次選考で「実技試験」が課される。幾何的な問題とスケッチ、与えられた材料を用いた造形など。同学科は伝統的に独立しても生き抜ける実践的な知を希求し続けてきたからこその出題だ。造形の課題はかなり難しい。「所与の条件下での自由」がどれだけ反映できるかが勝負である。自己推薦書は建築学科に対する熱意を1,000字程度でまとめる。アドミッションポリシーの「自然災害に強く安全な建築」「自然と調和した住空間。地球環境との均衡を保つ健康で快適な生活を実現」「持続可能な街づくり」あたりとどの程度呼応できるかが重要。2次選考では面接試験が行われる。

都市社会共生学科は書類のみの1次選考だから腐心したいところ。2種類あって1つが「特色活動説明書」。「これまで自分がおこなってきた特色ある活動について、その内容と意義や魅力を、600字程度で具体的に」述べる。学部で「広い視野をもち、横断的な課題解決能力、総合力」の持ち主を探しているので、即した観点がイメージできる書きぶりが望ましい。もう1つが「学習計画書」で600字程度。「都市・社会・文化の領域で特に関心を持っていること」をまず説明し「その関心を大学でどのように深め、社会や世界でどのように活かしていきたいか」で結ぶ。少なくとも1つに焦点の定まった内容でありたい。2次選考は「文化的・社会的現象に関するテーマについての基本的な理解、論理的思考力、表現力」を問う作文で、その内容も含めて口頭試問がなされる。書類から一貫して求められているテーマが通底しているからコアな部分を設定した上で周辺知識を固めておこう。書類との違いをあえていえば時事的なテーマを出されやすい点か。

都市基盤学科は書類で1次選考。学部が掲げる「都市」「共生」や、社会・技術に対する熱意が「自己推薦書」の内容からにじみ出るようにしよう。題意は4つと細かく、字数も各々200字、400字と指定されているので正確に打ち返せばいい。2次選考は面接。物理的・社会的現象を対象とした課題に関するプレゼンテーションが待ち構えているのが大きな特徴だ。およそ都市基盤(土木系)に関わる建造物は巨大で必ずコンペがなされる。プレゼン能力は必須なのだ。

環境リスク共生学科は極めて独自性の高い学科なので特色をよく研究した上で自己推薦書に望もう。題意が「学科に対する熱意」(1,000字)ゆえなおさらだ。2次選考は環境リスクにまつわるお題が出て、その場でリサーチしてまとめあげる「実習」が待ち受ける。テーマを特定しようとするよりはリサーチの技法を学んでおいた方が役立つ。

 

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