東京大学
法学部
Give yourself the best chance to get into your dream college.
東京大学の推薦入試では、提出書類・資料、面接等、及び大学入学共通テストの成績を総合的に評価した上で最終合格者を決定する。「面接等」は学部によって変わるが、法学部推薦入試では、面接に加えてディスカッションが行われるのが大きな特徴だ。また、そもそも学校長が東京大学に推薦できる人数には規定があり、まずは受験をする前に高校内で選ばれる必要がある。その上で法学部に関しては、「学業成績に秀でていること(各校の上位概ね5%以内)」と明確に規定されている。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
※2023年10月7日更新
- 法学部 推薦入試
入試方式
法学部 推薦入試
- 入試の特徴と出願資格
- 入試概要
- 入試の特色
- 合格のツボ
目次
入試の特徴と出願資格
大学入学共通テストを課す。法学部の推薦要件に該当し、その学問分野に対する強い関心及びこれを東京大学で学ぶ積極的な意欲を持ち、学校長が責任をもって推薦できる者であることと、合格したら必ず入学することを確約できる者であることが条件。
法学部の場合には、以下の①から④の全てに該当する者という推薦要件がある。
①学業成績に秀でていること(各校の上位概ね5%以内)。
②現実の中から本質的な問題を発見し、独創的な形で課題を設定する能力を有すること。
③問題の解決に向けてイニシアティブを発揮できること。
④異なる文化的背景や価値観を有する他者とのコミュニケーション能力に優れていること。
①に関しては、第3学年第1学期までに履修した全教科(美術などの実技技術科目を含む)の学業成績に基づいて、文系・理系を含めた学年全体を母数としている。
また、これを証明するために全学部共通に求める調査書等(「入学志願票」、「志願理由書」、「学校長からの推薦書」、「調査書」)のほか、志願者が法学部の推薦要件に合致することを具体的に証明する資料の提出が求められる。
例えば、
(1)在学中に執筆した論文で、志願者の問題発見能力・課題設定能力を証明するもの
(2)社会に貢献する活動の内容を具体的に証明する資料(表彰状、新聞記事など)
(3)留学経験など、志願者が異なる文化的背景や価値観への理解を有することを示す資料(留学の事実を証明する資料、外国人との交流や支援活動を行ったことを示す第三者の推薦状など)
(4)国際通用性のある入学資格試験における優秀な成績を証明する資料(国際バカロレア、SAT など)
(5)外国語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSK など)
などである。
以上はあくまでも例示であり、志願者が本学部の推薦要件に合致することを証明できる資料であれば、上記以外の資料でもかまわない。
募集人員は10名程度。
入試概要
1.出願期間
インターネット出願 10月中旬
2.出願受付
11月上旬
3.第1次選考結果発表
12月上旬
4.第2次選抜(面接)
12月上旬
5.大学入学共通テスト成績請求票提出期限
12月中旬
6.最終合格発表日
2月中旬
入試の特色
合否判定は、まず提出書類・資料によって第1次選考を行い、第1次選考合格者に対して学部ごとに面接等の第2次選考を実施。提出書類・資料、面接等、及び大学入学共通テストの成績を総合的に評価した上で最終合格者を決定する。大学入学共通テストは5教科8科目又は6教科8科目で、概ね8割以上の得点であることを目安とする。
※『英語』は「リーディング」100点と「リスニング」100点、計200点満点を「リーディング」140点満点。「リスニング」60点満点に換算して利用する。
第1次選考で提出する論文は、何らかの意味で社会に関わるテーマを扱うものとすること。法学や政治学に関するものである必要はない。高校の授業の一環として作成された論文であるかどうか、校内・校外のコンクールで入賞した論文であるかどうかは問われない。(入賞した事実があるならば賞状のコピー等を添付すること)ただし、グループで作成した論文は認められない。
論文の分量の目安は、図表部分を除いて6,000字以上(日本語の場合)とされるが、分量よりも内容が重視される。参照した文献やインターネット情報等については、論文末尾に「参考文献」として一括提示するだけではなく、引用箇所にその都度出典・情報源を注記すること。
第2次選考は、グループ・ディスカッション及び個別面接を行う。 グループ・ディスカッションは、その場で与えられたテーマについて少人数のグループで議論させ、論理的思考力、発想力、コミュニケーション能力などを審査する。個別面接では、提出書類・資料に関連する質問などを通して、法や政治に対する関心と、それを学ぶ能力とを確認する。
合格のツボ
法学部が推薦入試で求める学生像は「現代社会、とりわけグローバルな場でリーダーシップを発揮する素質を持つ学生。すなわち、優れた基礎的学力を備えるとともに、現代社会のかかえる諸問題に強い関心を持ち、実社会の様々な事象から解決すべき課題を設定する能力、さらには他者との対話を通じて、その課題の解決に主体的に貢献する能力を有する学生」であり、ここからキーワードを列挙すると、「グローバル」、「問題発見・解決能力」、「リーダーシップ」。それを示すために「論文」あるいは外国語検定での級やスコア、会場試験におけるグループディスカッション、面接となる。
実際に求められる実力を磨くのはもちろんだが、書類等でも、常にこうした点のアピールを念頭に置くこと。また、早めに担任などを通じて学校長へ意思を伝えておくことを勧める。いくらやる気満々でも学校長の推薦がないと話にならないからだ。
条件を満たすのに法学部は未発表の論文が多く使える。ただ内容は相当に精査されるだろうから、これも早いうちに取り組んだ方が良い。
会場試験は専門性と潜在能力、人柄などを総合的にはかる。こればかりは1人でできないので何らかの対策が欠かせない。特に法学部のグループディスカッションは、人数がいないと練習できないので、早稲田塾で論文作法など論文系の講座を活用することを勧める。
大学入学共通テストは5教科8科目又は6教科8科目で、これに取り組む気がなければ、いくらめざましい実績があってもダメ。逆に共通テストを当然と考えている場合、他の国公立大志望者であっても視野に入れて良い。文系3教科(私立高校に多い)に特化している人は、「数学と理科が嫌」で共通テストを回避したくなるだろうが、あらかじめ推薦で行く先を決めた後からでも学科の勉強は可能である。少なくとも条件を満たすよりは簡単。食わず嫌いをせずに挑戦してもらいたい。
該当する能力の持ち主は私大や他の国公立大のAO・推薦でも条件をほぼ満たしているので、第二志望としてそれらを押さえ(国公立の場合は要注意)、残りの時間を共通テスト対策に当てるという二段構えもある。
先輩の声
岡本 琳南
東京大学 法学部
横浜市立南高校出身
2020年度卒業
早稲田塾は「人を育てる塾」個性を尊重する指導で自信をつけた
「AO・推薦入試特別指導」での受講生同士のメンタリング(お互いの書類にフィードバックし合う)は早稲田塾ならではの学び。他人の書類を読んで気づくことが多く、お互い高め合えました。講師も私たちの意見を尊重して、それぞれに合った指導をしてくれました。早稲田塾は「人を育てる塾」。無条件で一人ひとりを受け入れてその個性を伸ばしてくれる場所で、私も自分の気づかなかった自分のいいところを見つけてもらい、自信をつけることができました。