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明治大学
総合数理学部

明治大学 総合数理学部

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提出書類により一次選考が行われ、二次選考では口頭試問が実施される。これに加え二次選考では、現象数理学科は数学の学力考査、先端メディアサイエンス学科はプレゼンテーションを通じて合格者を決定する。大学入学共通テストは課されないが、出願条件として、現象数理学科は数学の評定平均4.0以上かつ理科の評定平均3.8以上、先端メディアサイエンス学科は独自に考えたコンピュータプログラムの作成経験が必要である。

※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。

※2023年7月20日更新

総合数理学部 自己推薦特別入学試験

【限定開催】
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入試の概要

【出願について】

1.主な出願資格

現象数理学科では「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学Ⅲ」「数学A」「数学B」の履修条件に加えて、高等学校等における数学の評定平均値が4.0以上で、かつ、理科の評定平均値が3.8以上であることが求められる。もし評定平均値を満たしていなくても、「数学又は理科に関する特筆すべき活動歴」があれば出願できる。(具体例は後述)

先端メディアサイエンス学科には評定平均等の条件はないが、独自に考えたコンピュータプログラムを作成したことがあり、その内容を第三者に説明できることが求められる。

 

2.出願時期

9月下旬

 

3.主な提出書類

学科別エントリーシートが課される。

[現象数理学科]

数学にまつわる2つのテーマに関して、それぞれ800字以内で記述する。

①高等学校以上で学ぶ数学のなかで 、 最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由 (図式を除き800字以内)

②数学が社会で役立っている具体例(図式を除き800字以内)

[先端メディアサイエンス学科]

以下の3つについてそれぞれ記述する。

①先端メディアサイエンス学科で学びたいこと及び学びたいことと提出作品との関連(A4・1枚以内)

②作成したコンピュータプログラムの動作についての概要(200 字以内)

③作成したコンピュータプログラムの説明(図版等を用いて自由に作成)

 

4.1次選考(書類審査)合格発表

10月中旬

 

5.2次選考時期

11月中旬

 

6.2次選考 選考内容

学科別試験、面接

[現象数理学科]数学の学力考査(90分)、口頭試問(20分) 

[先端メディアサイエンス学科]作成したコンピュータプログラムのプレゼンテーション(5分)、口頭試問(25分)

 

7.2次選考合格発表

11月下旬

 

入試の特徴

【アドミッションポリシー】

 明治大学総合数理学部自己推薦特別入試は、「数理科学の探究や、数理科学を基礎とした新しい概念・価値観の提案を通じて、広く社会に貢献しようとする意欲のある人材を受け入れることを目的」として、実施されている。学科ごとに求める人物像が設定されており、現象数理学科では「数学が好きで、自然や社会の様々な現象に好奇心を持ち、将来は数学の力を生かして社会で活躍したいと願う学生」を、そして先端メディアサイエンス学科では「コンピュータに強い関心を持っているとともに、論理的な思考力と問題発見・解決力を有し、社会において新たな価値観を創出する豊かな発想力と、それをコンピュータ上で的確に実現する能力」を有する者を求めると要項に記されている。いずれも、数学やコンピュータへの強い関心を前提とし、論理的な思考力、さらに大学での学問領域に関する知識や技能、経験などを有する学生を求めている。高等学校の学習範囲を超えて自ら専門的な内容に触れてきた高校生にとっては、能力や経験を高く評価してくれる入試と言えよう。

 現象数理学科では数学の基礎学力と論理的思考力、そしては理科の基礎学力も求められ、出願条件として評定平均値、もしくは「数学又は理科に関する特筆すべき活動歴」が求められる。一方、先端メディアサイエンス学科はプログラミングの経験があれば出願可能である。もしこの学科の受験を考えるようであれば、プログラムについて学び、自ら作成してみると受験機会を増やせるかもしれない。

 

【難易度】

学科により難易度は異なる。年によっては、現象数理学科の自己推薦特別入試が、一般入試よりも高倍率になる場合も。しかし、自己推薦特別入試の第二次選考が数学の学力考査と面接である点を考えれば、受験をためらうのはもったいない。書類審査による第一次選考よりも、第二次選考の方が重視されている。一般入試に向けて学力をつけてきているのであれば、入試機会を増やすという意味でも、チャレンジしてみる価値は大いにあると言えよう。先端メディアサイエンス学科の倍率は一般入試に比べて低倍率である。出願の条件もプログラムの作成経験のみである。コンピュータ好きにはまたとない機会となるはずだ。

 なお、現象数理学科で設定されている評定平均値の基準を満たしてなくとも、受験できる可能性がある。「数学又は理科に関する特筆すべき活動歴」を出願要件とする場合、それを証明する書類が提出できれば要件を満たせる可能性があるのだ。活動を証明する例として、「数学検定準 1 級以上合格や国際科学技術コンテスト(数学オリンピック等)の本選・予選等の成績が記載された資料、数学や理科に関する研究発表資料や高等学校の履修範囲を超えた学習の成果物等が該当」すると要項にある。評定平均値を満たしていない場合も、高校の履修範囲を超えて独自に学んだ成果をアピールできれば、出願可能なのだ。

アイディア 合格のツボ

【提出書類】

 提出書類が学科ごとに異なるため、それぞれの学科に分けて説明していく。

<現象数理学科>
 2つのテーマについて記述するエントリーシートの提出が必要である。どちらも数学に関するテーマであり、数学や物理の先生などを味方につけ、サポートしてもらえると良い。数式の記入ミスはもちろん、公式や定理についての無理解を疑わせる記述をしてしまうと、第一次選考の突破は難しい。数学の基礎学力を重視していると求める学生像として提示されている点も良く理解した上で、内容を正しく説明できているか、先生などにチェックしてもらえると良い。
「高等学校以上で学ぶ数学のなかで、最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由」について記述するテーマ1では、何をもって「美しい」とするのかがポイントである。人によって美の感覚は異なる。数学における美とは何か、数学にまつわる書物なども参考にしながら、かといって受け売りにならないよう気を付けながら、自身の言葉で説明してもらいたい。

 もう一つのテーマである「数学が社会で役立っている具体例」については、広い視野で数学の応用を探せるかが鍵である。身近な電子機器への応用は容易に発見できるであろうが、それ以外にも数学は私たちの生活と結びついている。短絡的に発想せず、数学と社会の関係性についてじっくりと考え、テーマを定めたい。そのヒントを与えてくれるのは、大学教員をはじめとする数学研究者の研究テーマである。研究者は数学と社会の関係をどのように見出しているのだろうか。これを知る機会が、テーマを設定する指針を与えてくれるだろう。

 

 

 

<先端メディアサイエンス学科>

 エントリーシートだけでなく、「作成したコンピュータプログラムのソースコードや1分以内の説明動画など」の参考資料についても意識して準備を進めたい。まず提出するエントリーシートは3つあり、1つは「先端メディアサイエンス学科で学びたいこと及び学びたいことと提出作品との関連」という志望理由に関する内容である。アドミッションポリシーや大学のカリキュラム、教員の研究内容などをよく理解し、きっかけから大学での学び、提出作品までの関連までを一貫したストーリーとして提示できるように心がけたい。そしてテーマ2と3が参考資料と関連付ける必要のある書類である。テーマ2「作成したコンピュータプログラムの動作についての概要」とテーマ3「作成したコンピュータプログラムの説明(図版等を用いて自由に作成)」について記述する場合は、まずプログラムの説明を完成させてから、概要を執筆するという流れが良いであろう。求める人物像に「自分の考えを効果的に表現できる能力も必要」と述べられている。図版等も用いて良いエントリーシートの作成においては、デザインやレイアウトも含めた表現能力を発揮したい。さらに、「人と良好な意見交換」ができる必要もあると述べられている。適切な言葉で、プログラムの内容を説明できる能力も求められていると言えよう。

 

 

【第二次選考】

 二次試験も学科により内容が異なる。

 現象数理学科は、ずばり「数学の学力考査」が合否を分けるといっても過言ではない。出願資格として高等学校での履修科目の条件が設定されている点からして、これを出題範囲と解釈すべきである。大学での学習や研究の基礎となる学力試験であり、数学の学習を深めておく必要があるのは当然である。アドミッションポリシーに照らし合わせた面接試験もあるが、熱意がいくらあっても学力考査が不十分では、良い評価を得られないであろう。

 先端メディアサイエンス学科ではプレゼンテーションと面接試験が課される。まず「作成したコンピュータプログラムのプレゼンテーション」を5分で行う。実演や動画などを用いて、プログラムの各機能が実際に動作する場面を見せながらプレゼンテーションを行うが、試験会場に用意されている機材の制限も踏まえ、発表の練習を重ねておきたい。その発表を踏まえ、「作成したプログラムの仕組みや、背景や関連した知識(プログラム言語や数学等)についての試問」が課される。提出した書類の内容も参照されつつ、口頭試問を受けることになるであろう。よって、提出したエントリーシートの内容も前提に、質疑応答の練習を重ねておきたい。

 

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合格した先輩の例

総合数理学部先端メディアサイエンス学科に合格した先輩の例を一つ紹介しよう。幼少期から機械や電子機器に興味を持ち、簡単なプログラミングについて情報の授業で学びだしたのが、メディアサイエンスに関心を持つきっかけだったという。学校の課題では満足できず、自らRaspberry Pi(ラズベリー・パイ)というコンピュータを使って様々なプログラムを作成して遊んでいたという。最終的にはスマートフォン向けのアプリを開発しようと考え、先輩はごみの分別ルールが地域によって異なる点に注目。カメラでごみを撮影すると燃えるゴミか、燃えないゴミか、判断するアプリを作って公開した。

 コンピュータに関心を持ち、さらに身近なところに問題意識を持って社会に貢献しようとした点が、アドミッションポリシーに合致していると言えよう。「好き」を極めていった結果、合格を手にできた先輩である。

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