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全校からのお知らせレポート

スーパーメディカルサイエンスプログラム2日目


さあ2日目。現在、朝の7:00です。 本日は、6:30に起床して、朝食前に東京理科大学薬学部の薬草園の見学です。

驚いたのは、我々が日常飲んでいる薬はもちろん、いろいろな食べ物や衛生品などにも、とてもたくさんの薬草が使われていることです。 単純に漢方薬だけでなく、通常の薬の中に薬草から抽出された成分が利用されています。  

朝食を済ませた後は、9:00から2日目の講義がスタート。

NMRという分子が出す磁場を測定する装置を用いて、昨日合成した、アスピリンやアセトアミノフェンの構造をしらべます。TAの先輩に丁寧に説明いただきましたが、原理は少し難しかったようです…。

午前の実習がはじまりました。先程説明を受けた装置を使って、昨日作成したアスピリン、アセトアミノフェンの構造分析をしています。 

画面のグラフが今回の分析結果。これをもとに、構造の説明をしていただきました。

説明して頂いているTAは、現在、学部4年生の先輩。塾生から、「こんなスペクトルを見ただけで、どんな構造を持つかわかるんですか?」という問いかけに、「実は大学2年の授業でみっちりたたきこまれるんです。」とのこと。

その他に、IRという分析装置を用いて、物質中にどんな官能基があるかを調べるそうです。

覗き込んでいるこの装置は、昨日合成した物質の融点を調べる機械です。
まさに結晶がとろけ出すところを捉えます。 何で融点をしらべるのかは、不純物が混入していないかを確かめるためだそうです。
このようにして、一つの化合物を合成しても、ただ反応させて終わりではなく、いろいろな角度から生成物をチェックします。塾生達も工程の多さにちょっぴり驚いていました。

後半スタート。お昼はカレーライス。嫌いな人はいないので、みんなしっかり食べて後半のプログラムに臨んでいます。

昨日、約15時間前に、自分達が作成した薬剤を投与して、細胞がどんな風に変化しているかを観察します。投与した薬剤の濃さによって細胞に与える影響は?

さらに、見やすくするため生きている細胞のみが発光する試薬を注入します。もうお手の物、余裕が感じられます。 この後、顕微鏡の画像写真をとり、PCに表示させます。
注入した試薬は反応するまで時間がかかるため、しばしの間(約1時間程)今までの総復習で、TAの方のレクチャーを受けています。

最後の細胞観察。顕微鏡の画像をPCに写して、薬の効果を確かめます。

明らかな変化が?

そして、これを機械にかけて数値化します。 薬の効き目を数値化し、薬剤の投与量と細胞の元気度合いを数値化して調べます。 以上で実験は終了ですが、これからハウスに帰ってプレゼンの準備になります。

全ての実験、実習が終了し、セミナーハウスに戻って明日のプレゼンの準備中です。TAの方もお付き合い頂いてます。本当にありがとうございます。

しばしの休息。 夕食後は、再びプレゼンの準備に入ります。 プレゼンの準備は、22時まで行われていました。

投稿者:河野 信貴

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