池袋校レポート
私の研究テーマ紹介~尹裕仙編~
公開日:2020年07月02日

みなさん、こんにちは!
池袋校担任助手の尹 裕仙(上智大学総合グローバル学部4年東京朝鮮中高級学校卒)です。
これから高3生にとっては出願に向けた勝負の夏、高2.1生にとっては進路発見の夏が始まります。
そんな時期だからこそ、本日は私が大学で実際に行っている研究の中身をご紹介します!
1.どんなことを研究しているのか ?
私の専攻している分野は「アジア地域研究」と「市民社会」です。
日本に住む外国人労働者の方やその他エスニックグループに属する方の権利をどのように保証するべきなのか、「市民権」に着目して研究を進めています。
アジア地域は依然歴史問題の解決が滞っており、それ故国際関係がかなり複雑化しています。日本の市民社会の課題を見るにあたって、地域により近く深く向き合っていく「地域研究」をベースに、「市民社会論」や「国際関係論」を絡めながら日々研究に向き合っています。
2.どうやって研究テーマを設定したのか?
皆さん、「国民」と「市民」、あるいは「市民」と「住民」はどう違うと思いますか? 「国民」とは一体、誰を指すのだろう? この素朴な疑問から研究テーマは始まりました。
私自身国籍は韓国、ルーツは朝鮮半島にあり、日本で生まれ育ちはしたものの「国民」ではありません。 このような自分のルーツと素朴な疑問から、時代の変遷の中で変わってきた「国民」の定義、そしてその「国民」には入らない、もしくは入れない人々について向き合っていきたいと考えました。 上のような研究テーマの方向性を決めた後、本・論文を読みながら、近年新しい可能性として注目されている「市民」「デニズン」「デニズンシップ」に興味を持ち、これを軸に研究を進めようと決心しました。
私たちが普段何気なく使っている言葉や言い回しには、実は歴史や深い意味が隠されています。自分自身の身近な、当たり前について「なぜ?」と問いかけることは研究テーマを見つける第一歩になるはずです!
3.塾生の皆さんへ
何より本を沢山読んでください!自分が分からないこと、そして「社会でもまだ明らかにされていないことが何なのか」を知ることはとても大切です。おすすめの本や論文も紹介するのでぜひ話しかけてくださいね。 沢山悩んで沢山考えてください。
研究テーマを設定することはとても難しく、なかなか思ったように進まないことも多いと思います。ただ、今悩みながら自らの手で得た答えは、とても価値のあるものになります。大学4年間の学びを楽しく、充実したものにするために一緒に悩み、考え、行動していきましょう!
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