法政大学
キャリアデザイン学部

Give yourself the best chance to get into your dream college.
提出書類により一次選考が行われ、小論文試験(筆記試験)および面接試験により合格者を決定する。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
※2024年10月25日更新
キャリアデザイン学部 キャリア体験自己推薦入学試験
【開催中】
入試の概要
1.主な出願資格
・合格した場合、入学を確約できる者。
・全体の評定平均値が3.8以上、かつ、高等学校時代またはそれ以降に培ったキャリア体験や実績をアピールできる者。
2.出願時期
10月上旬
3.主な提出書類
志望理由書(自己推薦書) 2000字以内
4.1次選考(書類審査)合格発表
11月上旬
5.2次選考時期
11月中旬
6.2次選考選考内容
小論文(60分)・面接
7.2次選考合格発表
11月下旬
8.倍率
2024年度 約5.3倍 2023年度 約5.5倍 2022年度 約2.8倍
入試の特徴
【アドミッションポリシー】
「自己のキャリアを自らデザインすることのできる自律的/自立的人材」であると同時に「他者のキャリアのデザインや再デザインに関与しつつ、その支援を幅広く行うことのできる専門的人材」を養成する、というのが法政大学キャリアデザイン学部の掲げる教育方針である。この「キャリア」という言葉は、学歴とか職歴とかいった意味ではなく、「学ぶこと」であり「働くこと」であり「生きることそのもの」である。だとすれば「キャリアデザイン」とは、学校や職場、家庭や地域社会のなかで「生きることの困難」を抱えている人々に新しい生き方を提案するための学びということになるはずだ。志願者本人の狭義のキャリア形成とは、実は最も遠いところにある学びの場所が法政大学キャリアデザイン学部である。
【難易度】
書類審査のみの第一次選考は、出願資格を満たしており、上述した「キャリアデザイン」の本質を正しく理解したうえで、題意を十全に満たしている志望理由書であればほぼ通過する。ただし、この「キャリアデザイン」の意味を理解し、「他者のキャリアのデザインや再デザインに関与しつつ、その支援を幅広く行う」ための研究計画を策定することは必ずしも簡単ではない。また志望理由書の内容は第二次選考の面接の場で徹底的に洗いなおされるため、執筆の段階から面接試験を視野に入れた高水準の書類を用意しておく必要がある。同じ第二次選考には小論文があり、こちらも周到な準備が早い時期から望まれる水準の試験である。
合格のツボ
【提出書類】
「志望理由書(自己推薦書)」という記載が注目されるが、名称にとらわれる必要はない。重要なのは「法政大学キャリアデザイン学部」的な題意を満たしているかどうかという一点にかかっている。題意①は「本文の主題に相当するような「見出し」を20字程度で」記入するというもの。続く題意②に執筆すべき内容が3点書かれているが、なかでもとりわけて合否に直結するのが「キャリアの形成・再教育とその支援、生涯学習、生活文化への具体的な関心」が本物であるかどうかである。書類全体の構成は「高校時代またそれ以降に培った諸資格、文化・芸術・スポーツ活動、ボランティア活動等における実績の紹介」をまず全体の4分の1程度おこない、続く4分の1程度の分量でその活動のなかで育まれた「(他者の)キャリアの形成・再教育とその支援、生涯学習、生活文化への具体的な関心」を述べていく。「入学に際しての抱負」という題意は入学後の研究計画・学習計画だと考えてよい。これも全体の4分の1程度まとめたら、最後の4分の1で学んだことを活かした卒業後のビジョンを語るとよいだろう。キャリアデザイン学部の志望理由書(自己推薦書)の最大のポイントは、そこに書かれている関心と研究計画・学習計画が、あくまでも「法政大学キャリアデザイン学部」的な価値観および学域と一致しているか否かにある。自己都合的な書類の作成は慎むべきである。
【二次試験】
第一次選考通過者のみが臨む第二次選考は①小論文②面接のふたつからなる。まずは①小論文だ。例年、何らかの意味において「キャリアデザイン」に関係する課題文が出題され、設問は基本的に、傍線部を説明させる第1問と、課題文の内容についての所見を問う第2問に分かれている。課題文の内容は実に様々だが、どこかで「キャリアデザイン」あるいは自分自身の研究計画との接点が求められることに変わりはない。十分な読解力と論文力、そして「キャリアデザイン研究」についての正しい認識が準備されていなければ、求められる水準の答案を書くことは不可能である。ちなみに2019年度の小論文の第2問は、「相対主義の世界」において「キャリアデザイン研究」はどのような視点を持って取り組むことが重要だと考えるか、というまさに「キャリアデザイン学」そのものへの関心を直接的に問う問題であった。常日頃からキャリアデザイン学についての学びを深め、自分自身の研究計画を綿密に構築していて初めて答え得る問題である。同様に②面接の場でも、第一次選考の際に提出した志望理由書(自己推薦書)の内容が、キャリアデザイン学部にふさわしいものであるかどうかが再確認される。合格することだけを目的に書かれた書類とその執筆者が、この面接試験で厳しく篩にかけられることを覚えておきたい。
合格した先輩例
「なぜキャリアデザイン学部なの?」合格した先輩がすべて面接で聞かれた質問である。在宅介護の介護者に対する働きかけ、障害者を支える家族の人生、地域社会で暮らす外国人への日本語教育支援、パラスポーツを活用した生涯教育などなど、合格先輩の研究テーマは一見多様に見えるが、本質は「他者のキャリアをサポートする」という一点に尽きる。特に福祉学や教育学、経営学とキャリアデザイン学の違いは徹底的に明確化しておこう。また合格した先輩の共通点として社会学における社会調査法の学びを意識している点も挙げられる。この世で人が生きていくとき、ある種の「生きづらさ」が実感されることは多い。ただしその現状を実感のままとどめておいては学問にはならない。キャリアデザイン学部の合格先輩はみな「生きづらさ」の問題を客観的に明らかにしたうえで、その問題に「キャリアデザイン学」という科学的な視点から向き合おうとする意志である。同様に「キャリアデザイン」をめぐる文章に当事者意識で向き合い、その内容を正確に把握する力、考えるところを明快に表現できる文章力も合格先輩の共通点である。
法政大学キャリアデザイン学部 キャリア体験自己推薦入学試験 現役合格インタビュー
入試の傾向
特に第二次選考の小論文については、これまでのところ傾向に変化があるわけではない。グラフが提示される年もあるが、課題論文の字数は概ね2000字前後と多くはなく、内容はやはり何らかの意味で「学ぶこと」「働くこと」「生きること」をめぐる問題である。2020年度の課題論文は上野千鶴子氏の東京大学入学式の祝辞の「女性の社会進出」をめぐる部分。課題文を正確に読む力と「キャリアデザイン」への問題意識を明確にしておくことが必須である。
キャリアデザイン学部 グローバル体験公募推薦入学試験
【開催中】
総合型選抜オンライン説明会
入試の概要
1.主な出願資格
・合格した場合、入学を確約できる者。
・日本国内の高校在学中に留学経験のある者(連続 180 日以上)。
・本人をよく知る者による日本語の推薦書が提出できる者。
2.出願時期
10月上旬~中旬
3.主な提出書類
志望理由書(自己推薦書)
4.1次選考(書類審査)合格発表
11月上旬
5.2次選考時期
11月中旬
6.2次選考選考内容
小論文(60分)・面接
7.2次選考合格発表
11月下旬
8.倍率
2024年度 約4.4倍 2023年度 約2.3倍
入試の特徴
【アドミッションポリシー】
法政大学キャリアデザイン学部のグローバル体験公募推薦特別入学試験制度は、「海外高校への留学体験を有する有能な高校生のため、学力試験だけでは評価できない能力、経験および意欲を評価する入試」である。同じキャリアデザイン学部のキャリア体験特別入試(自己推薦)と異なるのは出願資格の「留学経験」と専願制である点のみで、願書受付期間、第1次選考・第2次選考のスケジュールや問題の内容、合格発表日まで、キャリア体験特別入試とまったく同じである。もともと募集人員30名で行われていた学部全体の自己推薦入試が、定員枠20名のキャリア体験特別入試(自己推薦)、同10名のグローバル体験公募推薦入試に分かれたためで、「自己のキャリアを自らデザインすることのできる自律的/自立的人材」そして「他者のキャリアのデザインや再デザインに関与しつつ、その支援を幅広く行うことのできる専門的人材」を養成するというキャリアデザイン学部のアドミッションポリシーはそのまま変わらない。出願資格における「留学経験」は、「日本国内の高校在学中」の「連続180日以上の留学経験」とのみされており、出願要件として特別に語学資格が設けられているわけではない。
【難易度】
グローバル体験公募推薦入試は留学体験という出願資格が求められ、しかも専願制である以上、限られた「有能な高校生」の間の質の高い競争と捉えるべきであろう。書類審査のみの第1次選考は、出願資格を満たしており、「キャリアデザイン」の本質を正しく理解した「志望理由書(自己推薦書)」であればほぼ通過する。しかしこの「キャリアデザイン」の意味を理解し、「他者のキャリアのデザインや再デザインに関与しつつ、その支援を幅広く行う」ための研究計画を構想することはやはり簡単ではない。志望理由書の内容が第二次選考の面接の場で徹底的に問われることもキャリア体験特別入試とまったく同じである。第2次選考で課される小論文もまた、キャリア体験特別入試と同一の問題であり、それぞれ周到な準備が望まれる。グローバル体験公募推薦入試においては「高校在学中の連続180日以上の留学経験」という出願資格こそが難度を決定していると言えるだろう。
合格のツボ
【提出書類】
「志望理由書(自己推薦書)」と題されたフォーマットがあるだけで、2000字以内という指定以外、キャリア体験特別入試のような明確な題意は設定されていないが、書くべき内容と書類の構成はキャリア体験特別入試と同様に考えて構わない。グローバル体験公募推薦入試でも重要になるのは、キャリア体験特別入試の題意における「キャリアの形成・再教育とその支援、生涯学習、生活文化への具体的な関心」である。ただ、キャリア体験特別入試の題意にある「高校時代またそれ以降に培った諸資格、文化・芸術・スポーツ活動、ボランティア活動等における実績の紹介」が「高校在学中の180日以上の留学経験」に代わると考えればよい。まず留学経験を志望理由書全体の4分の1程度で紹介する。もちろん、この留学経験が続く4分の1程度の分量を占める「他者のキャリアの形成・再教育とその支援、生涯学習、生活文化への具体的な関心」と連続するよう構成していく。ついで入学後の学習計画、卒業後のヴィジョンをそれぞれ全体の4分の1程度でまとめていけば書類は完成する。すべては「連続180日以上の留学経験」を他者の「学ぶこと」「働くこと」「生きること」の問題系に結びつけられるかどうかにかかっている。
【二次試験】
第一次選考通過者のみが臨む第二次選考は①小論文②面接のふたつからなる。まずは①小論文だ。例年、何らかの意味において「キャリアデザイン」に関係する課題文が出題され、設問は基本的に、傍線部を説明させる第1問と、課題文の内容についての所見を問う第2問に分かれている。課題文の内容は実に様々だが、どこかで「キャリアデザイン」あるいは自分自身の研究計画との接点が求められることに変わりはない。十分な読解力と論文力、そして「キャリアデザイン研究」についての正しい認識が準備されていなければ、求められる水準の答案を書くことは不可能である。ちなみに2019年度の小論文の第2問は、「相対主義の世界」において「キャリアデザイン研究」はどのような視点を持って取り組むことが重要だと考えるか、というまさに「キャリアデザイン学」そのものへの関心を直接的に問う問題であった。常日頃からキャリアデザイン学についての学びを深め、自分自身の研究計画を綿密に構築していて初めて答え得る問題である。同様に②面接の場でも、第一次選考の際に提出した志望理由書(自己推薦書)の内容が、キャリアデザイン学部にふさわしいものであるかどうかが再確認される。合格することだけを目的に書かれた書類とその執筆者が、この面接試験で厳しく篩にかけられることを覚えておきたい。
合格した先輩例
ある合格先輩は、約1年間のメキシコ留学中に大地震に見舞われた。日本人ひとりの避難生活の心細さが身に染みたという彼女は、帰国後、次のように考えた。メキシコも地震大国なら日本も地震大国だ。グローバル化が進行する日本の地域社会に暮らす在日外国人も非常時には同様の不安に襲われるに違いない。地震以外にも多様な自然災害に襲われる日本では、日本人、外国人の違いなく、誰もが被災者になる可能性のなかにいる。地域社会における多文化共生というテーマはしばしば語られるが、非常時の、しかも長期にわたる被災者生活のなかでこそ真の多文化共生が試されるのではないだろうか。そのためには日本人と外国人の違いを問わない自然災害を前に、平時から国籍を超えた防災・減災への取り組みを推し進めるべきではないか。先輩の文章をそのままここに引くことはできないが、非常に個性的な、味わいのある文章だったことは強調しておきたい。自然災害という共通の敵を前に、普段から地域社会に多文化間の連帯を図る試みは、特にキャリアデザイン学部のライフキャリア領域の学びと重なるところが多い。防災意識や減災意識のシェアリングがなされるとき、日常生活における集合的なキャリアとしての多文化共生も一段レベルを上げることになるだろう。
入試の傾向
特に第二次選考の小論文については、これまでのところ傾向に変化があるわけではない。グラフが提示される年もあるが、課題論文の字数は概ね2000字前後と多くはなく、内容はやはり何らかの意味で「学ぶこと」「働くこと」「生きること」をめぐる問題である。2020年度の課題論文は上野千鶴子氏の東京大学入学式の祝辞の「女性の社会進出」をめぐる部分。課題文を正確に読む力と「キャリアデザイン」への問題意識を明確にしておくことが必須である。