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法政大学
スポーツ健康学部

法政大学 スポーツ健康学部

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提出書類により一次選考が行われ、小論文試験および面接試験により合格者を決定する。出願資格として理数系ならば全体の評定平均4.0以上かつ数学と理科1科目の評定平均が4.0以上、アスリート系ならば全体の評定平均3.2以上かつ英語の評定平均3.0以上およびスポーツなどにおける優れた成績が求められる。

※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。

※2023年11月22日更新

スポーツ健康学部 自己推薦入学試験

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入試の概要

【出願について】
[理数系]と[アスリート系]2つの区分があり、それぞれに基準が設けられている。

1.主な出願資格

[理数系]の主な出願資格は以下の通り。
・全体の評定平均値が 4.0 以上であり、「数学」の評定平均値が 4.0以上かつ「理科」(物理・生物・化学・地学)の1科目以上の評定平均値が 4.0 以上である者。
・数学は「数学Ⅰ」「数学Ⅱ」「数学Ⅲ」「数学 A」「数学 B」のすべてを履修している者。

[アスリート系]の主な出願資格は以下の通り。
・全体の評定平均値が 3.2 以上かつ「英語」の評定平均値が 3.0 以上である者。
・高等学校入学以降から出願までの期間中、スポーツの各種競技において、①②のいずれかに該当する者。
  ①全国大会に出場した者、または出場が決定した者。
  ②全国大会と同等の大会に出場した者。
  なお、本入試の合格者は、入学後の競技活動を継続することが強く求められる。
  [アスリート系]の出願資格については、競技種目にも条件がある。

2.出願時期

10月中旬

3.主な提出書類

志望理由書(自己推薦書)1000字以内
[アスリート系]については他に活動歴や大会の概要の説明書類、入学後のスポーツ競技における目標や計画を記す書類も課される。
※出願資格に準ずる大会が中止となった場合は、「出願資格の競技大会の中止に伴う競技成績証明書」の提出も必要。

4.1次選考(書類審査)合格発表

11月中旬

5.2次選考時期

11月下旬

6.2次選考選考内容

面接及び筆記試験
[理数系]スポーツ・健康領域に関する理数系の総合問題
[アスリート系]スポーツ・健康領域に関する小論文

7.2次選考合格発表

12月中旬

8.倍率

2022年度 約3.5倍 2021年度 約2.5倍 2020年度 約3.7倍

入試の特徴

【アドミッションポリシー】
 要項には「『スポーツ健康学』に強い関心を持ち、将来、スポーツ指導やスポーツ支援などの活動を通じて、スポーツ振興と個人の健康づくりに貢献することを強く希望している者を受け入れる制度」であると明記されている。競技歴だけを重視するスポーツ推薦入試ではなく、スポーツの振興や人々の健康の促進に貢献したいと言う意欲を評価する入試である。出願資格に[理数系]の区分があり、スポーツの活動歴がなくとも受験できる点が特徴と言えよう。
 定員は出願資格の区分ごとに設けられており、[理数系]が7名、[アスリート系]が13名の計20名である。「選考の過程では高校での成績やスポーツをはじめとする諸活動への関わり方、スポーツに対する興味や研究意欲などが考慮」されるとある。単にスポーツの競技に取り組んだり、観戦したりするのが好きといったレベルではなく、未来のスポーツと人間や社会の関係について考えられる人間が求められている。学部には「ヘルスデザインコース」「スポーツビジネスコース」「スポーツコーチングコース」という専門性の高いコースが設置されており、大学卒業後までをイメージした大学での学びについて具体的な抱負を語れる学生を求める入試と言えよう。

 

【難易度】
 一般入試A方式の倍率約3.8倍に比べれば、自己推薦入試は約2.5倍と難易度は低い。出願資格を満たしていれば、受験しないのはもったいない。第一次選考の倍率が約1.4倍、そして第二次選考の倍率が約1.8倍となっている。どちらもバランスよく対策をしていく必要があると言えるだろう。要項には、[理数系]では高校における理数系科目の成績が、そして[アスリート系]では全国レベルでの活躍が期待できる、優れた能力を有するアスリートであることが考慮される、とある。いずれも成績が第一次選考突破の鍵を握っていると言えよう。
 第二次選考では、どちらの出願区分であっても筆記試験が課される。[理数系]では図表を読み取ったうえでの小論文、[アスリート系]では自身の競技歴と関連付けて記述する小論文が課される。日頃からスポーツや健康に関する報道に触れ、かつ文章執筆の訓練を重ねておけば、恐れる必要はない。

アイディア 合格のツボ

【提出書類】
 志望理由書(自己推薦書)には「スポーツ健康学部を志望する理由」「入学後の抱負」に加えて、[理数系]では「理数系に秀でている」ことを具体的に示した内容を含む「人物アピール」、[アスリート系]では「自身の競技体験」に関わることを具体的に示した内容を含む「人物アピール」について説明する必要がある。「順序は適当に考えて盛り込んでください」とあるので、指定された内容を含んでいれば、どの順で書いても良い。
 ただし、字数が1000字以内と決して長くないため、構成にも気を配らなければアピールしきれなくなってしまう。自身の強みを分析し、大学で何を学びたいのか、法政大学のスポーツ健康学部でなければならない理由は何か、具体的に検討してから執筆したい。
 特に注意したいのは「人物アピール」、自分の強みの分析である。[理数系]の場合は学習姿勢や理数科目の成績はもちろん、「秀でている」点がどこなのか明確にする必要がある。そして[アスリート系]の場合、チームスポーツにおける活躍をアピールする者もいるだろう。チームの一員として試合に出場し、そこで得た成績が出願資格を満たす条件になるのだが、チーム全体の紹介ばかりしてしまうと、「あなた」が見えなくなってしまう。チームの中で「あなた」が果たした役割とは何か、またその働きがチームの成績にどう結びついたのか、検討する必要があるのだ。
 [アスリート系]の場合は、第二次選考でも「『競技歴(競技人口、競技、成績等)』も評価する」と要項に記されている。大学時代の活動計画や学習計画とも関連付けながら自己分析に取り組み、「人物アピール」と「志望理由」を明確にしたい。

 

【第二次選考】
 第二次選考の筆記試験は[理数系]と[アスリート系]で別の問題を解く。
 [理数系]では統計データなどが記された図や表を読み取った上で、わかることや意見を述べる小論文が出題される。日頃からグラフや表を読み取る練習をしておきたい。さらに、背景知識としてスポーツや健康にまつわる社会的な出来事やその背景についても理解を深めておきたい。体育教育のあり方やスポーツと市民、社会の関係といった事柄について理解しておくと、有利になるであろう。
 [アスリート系]ではアスリートを取り巻く環境や、アスリートのあり方に関する意見を述べる小論文が課される。基本的に課題文などが特にない「テーマ設定型」の問題が出題される。問題文が短いからと言って手を抜くと危険である。課題文がないからこそ、与えられたテーマに関して何について論じるのか、論点を自ら定めなければならないのだ。論点を考える際に有効になるのは、スポーツ科学に関する書籍や論文などを読む経験である。スポーツを学問するとは何なのか、理解する機会になるのに加えて、スポーツ選手に求められる資質や教養を得る機会にもなるであろう。
 2019年度の筆記試験において、[理数系]では中学生の運動習慣と体力・運動能力に関する複数の資料が提示される問題が出題されている。複数のグラフの相関関係まで読み取る能力が求められていると言えよう。一方[アスリート系]では、運動やスポーツの技能習得に関する問題が出題されている。自身の競技歴に触れながら、技能の上達過程を説明せよとの問題であった。感覚的に捉えがちな技能の習得を、いかに言語化して説明できるかが問われる問題であったと言える。

 筆記試験の後には面接試験を受ける。面接では高校時代の学習、スポーツ競技歴を中心に、大学時代の目標や計画、さらに将来像といった質問が課されている。自己満足としてスポーツや健康に関心があるとアピールするのではなく、学部が「スポーツの振興や人々の健康の促進に貢献したいと言う意欲」のある学生を求めている点を踏まえ、将来のビジョンを語れるようにしておきたい。
 また、[アスリート系]の場合は大学スポーツについても理解しておきたい。特に、大学の部活動として競技に打ち込みたいと考えている者は、部活の成績や特徴、大学が輩出したアスリートなどについても理解しておくと良いだろう。

 

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合格した先輩の例

 高校時代に陸上競技に打ち込んだ先輩の例を紹介しよう。全国大会に出場した経験から[アスリート系]で出願した。個人競技ではあるが、人との繋がりを大切にしながら競技に打ち込んだり、課題を発見しながら解決法を導いたりした「人物アピール」を含め、志望理由書を完成させている。単に競技歴を記述するのではなく、自分のことを中心にアピールしているところが高評価につながったのであろう。
 そして大学でも陸上に打ち込みたいと願い、それを活動計画書や面接でアピール。ヘルスデザインコースで怪我の予防や治療について学びながらトップアスリートを目指し、将来は教員になって次世代を担う人たちの指導をしたいという抱負も述べている。具体的なビジョンを描いている人物で、アドミッションポリシーを満たす者として評価されたからこそ、合格を手にできたと言えるだろう。

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