法政大学
経済学部

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提出書類により一次選考が行われ、小論文試験および面接試験により合格者を決定する。大学試験は課されない。出願資格として評定平均は求められないが、TOEFL-iBT72点以上レベルの英語資格試験のスコア提出が求められる。
※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
※2024年10月25日更新
経済学部 英語外部試験利用自己推薦入学試験
【開催中】
入試の概要
1.主な出願資格
以下に指定する英語資格を有する者
(1) 実用英語技能検定(CBT を含む) 準1級以上
(2) TOEFL iBT®(Paper Edition を含む) 72点以上(うち Speaking10以上かつ Writing10以
上)
(3) IELTS(Academic Module)(CD IELTS を含む) band 6.0以上(うち Speaking4.0以上か
つ Writing4.0以上)
(4) TOEIC®L&R、TOEIC®S&W あわせて1095点以上(うち TOEIC®S&W は Speaking100点以上か
つ Writing100点以上)
(5) TEAP 309点以上(うち Speaking60点以上かつ Writing90点以上)
(6) TEAP CBT 600点以上(うち Speaking120点以上かつ Writing100点以上)
(7) GTEC CBT タイプ 1190点以上(うち Speaking280点以上かつ Writing240点以上)
(8) ケンブリッジ英語検定 162点以上(うち Speaking142点以上かつ Writing142点以上)
2.主な提出書類
志望理由書(自己推薦書)2000字以内
3.出願時期
10月上旬~中旬
4.1次選考(書類審査)合格発表
11月中旬
5.2次選考時期
11月下旬
6.選考内容
小論文及び面接
7.2次選考合格発表
12月上旬
8.倍率
2024年度 約2.2倍 2023年度 約1.8倍
入試の特徴
【アドミッションポリシー】
「英語を媒介言語とする授業を積極的に履修できる学生を求め、英語外部試験(TOEFL、IELTS、TOEIC、実用英語技能検定)について学部で定める基準を満たした者」を対象とした入試であると、入試要項の冒頭で述べられている。学部のホームページでは「知識・理解、技能」「思考力・判断力・表現力」「関心・意欲・態度」の3点が経済学部のアドミッションポリシーとして説明されているが、この入試では特に「関心・意欲・態度」を重視すると記載されている。経済に関する興味関心を持ち、経済学を中心に幅広い分野に関する教養、論理的思考を身につけたいと願い、自分の学びをデザインできる人がこれに該当する。
「志望理由書(自己推薦書)」の提出も求められ、さらに面接試験もある。ホームページのアドミッションポリシーの説明では、「関心・意欲・態度」を面接において評価するとある。自身の「関心・意欲・態度」が、学部の求める人物像と合致するかどうか考え、志望理由書、さらに口頭で説明できるようになっておくと、合格が近づくであろう。
【難易度】
出願資格を満たしていれば、一般入試に比べて難易度は低いと言えるだろう。学科によって異なるが、一般入試A方式の倍率は約4.2倍から約4.8倍(2024年度)。それに比べ英語外部試験利用自己推薦入試は約2.2倍である。2段階選抜を行うと形式上なっているが、2024年度は22人の出願者のうち21人が第2次選考に進んでいる。アドミッションポリシーの説明にあるように、面接で「関心・意欲・態度」を評価するため、できるだけ多くの出願者と面接をして合格者を決定しているのであろう。出願資格があれば、ぜひ受験を検討してみたい。
合格のツボ
【提出書類】
「志望理由書(自己推薦書)」には特段指示がない。字数は2000字以内。特段の指示がないため、きっかけから大学で学びたいこと、そして将来像といった要素についてバランスよく記載したい。表題に「自己推薦書」の文字もあるため、自己アピール要素も含める必要がある。
書類の執筆にあたっては、大学学部学科についての理解を深めてもらいたい。法政大学経済学部には「社会の制度や仕組みを、本質的に捉える眼を養う」経済学科、「現代のグローバル化に対応できるジェネラルスキルを磨く」国際経済学科、「経営を学んだうえで、ビジネスも理解することができる」現代ビジネス学科の3学科が設置されている。それぞれの学科がどのような学びやカリキュラムの特色を有しているのか、理解しなければ、志望理由は説明できない。ホームページやパンフレットはもちろん、足を使って学科の特徴を掴む努力をしたい。
気を付けたいのは、他学部や他大学との差別化である。例えば、経済学部の現代ビジネス学科を志望するとしたら、経営学部との差別化を考えてほしい。現代ビジネス学科は「経営学と経済学」「両方の視点をバランスよく学べるのが魅力」と学科紹介に書かれている。法政大学には経営学部もあるので、なぜ経済学部現代ビジネス学科を志望するのか、あえて文章に盛り込む必要はないが、検討しておきたい。他大学にも経済学部は多く存在する。他大学ではなく、なぜ法政大学の経済学部なのかといった視点からも、学部学科の特色を分析しておきたい。
きっかけや自己アピールに関しては、アドミッションポリシーを踏まえて執筆すると良い。この入試で特に重視すると言われている「意欲・関心・態度」については、いくつかの例が紹介されている。「世の中の現状を経済という観点から考えることに関心」をもって学修や行動に移る、「留学、スポーツ、文化的活動、ボランティア活動、資格取得など」を通して自分の学びをデザインできる行動力を有するなどの文言がある。これらと自分の過去を結び付け、学びたいという意欲を持ったきっかけや自己アピールを検討したい。
【第2次選考】
小論文は課題文を伴う問題が出題される。試験時間は60分。2017年度は課題文を読んだうえで、自身の意見を問う問題であったが、2018年度と2019年度は文章の理解度を試す要約、内容説明に関する問題であった。文章理解は決して難しくない。日常的に文章に親しみ、かつ自分の言葉で説明する訓練をしておけば、恐れる必要はないだろう。
経済学に関する文章が課題文として提示される傾向にある。ここ3年間の出典は全て日本経済新聞であり、時事に関するテーマが出題されている。小論文の試験で経済用語に初めて触れるとなると焦るだろう。日頃から新聞の経済に関する記事に目を通しつつ、知らない用語が出てきたら調べるといった習慣を身につけていれば有利になる。時事問題に関する書籍や問題集なども活用し、対策をしておきたい。
面接は「志望理由書(自己推薦書)」をベースに質問されるケースを想定しておきたい。提出書類に書いた内容を、より詳しくわかりやすく説明できるようにしておく必要がある。「意欲・関心・態度」が評価される面接である以上、積極的な学びの姿勢、経済学を学びたいという意欲などをアピールできるように、練習を重ねておくと良い。
合格した先輩の例
英検準一級を取得していたため、出願してみようと思ったという先輩の例を紹介しよう。元々経済学に深い関心を持っていたわけではなく、他の学部を視野に入れていたが、伝統芸能に関する活動から日本の文化と経済の関係性に関心を持つようになったという。そして国際的な視点から経済を学びたいと志し、国際経済学科を受験、見事合格した。自身の活動と経済をリンクさせ、英語資格も活かしてよりグローバルな視野を大学時代に獲得したいという抱負は、この入試の主旨や大学のアドミッションポリシーと合致していると言えるだろう。