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同志社大学
社会学部

同志社大学 社会学部

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教育文化学科 自己推薦入試は日程や学校長推薦の有無などから「総合型選抜」に近い入試である。小論文、口頭試問を実施し、総合的に判断して合格者を決定する。

社会福祉学科、メディア学科、産業関係学科は、各種競技スポーツの実績を用いる自己推薦入学試験を実施している。全体の評定平均も、3.0以上が必要。こちらは提出書類、小論文、口頭試問の結果を総合して合格者を決定する。

社会福祉学部では学校長の推薦を必要とする「学校推薦型」も実施。小論文、口頭試問による選考あり。


※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。

2023年6月19日更新

教育文化学科 自己推薦入試

最新入試情報から合格のポイントまで
総合型・学校推薦型選抜の全てがわかる!

入試の特色

日程や学校長推薦の有無などから「総合型選抜」ととらえていい。同志社大学独自のカテゴリーでは「推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制)」と総合型とも学校推薦型とも受け取れるのでご注意を。同大はまた独自カテゴリーで「AO入試」を置くが社会学部は行っていない。

「教育と文化に関するグローバル/ローカルな活動の経験者 自己推薦」とサブタイトルがついている通りの活動実績が求められる。グローバルならば「インターンシップの活動」「国際交流団体・組織における活動、国際的ボランティア活動」など。ローカルだと「社会的マイノリティに関する活動」「SDGs・ESDに関わる活動」「まちづくり・地域貢献活動」など。他に英語資格の級・スコアを求めるもレベルは問わない。

 活動内容は自己評価で構わず客観的な「めざましい」評価を聞かないので人気化しそうなのに、過去の倍率は3.5倍とほどほどに落ち着いている。募集人員は22年から5人から8人に増員されており、学科の趣旨に賛同する者は狙っていい方式だ。

 日程がやや変則的。書類提出9月上旬、それらによる1次選考結果発表10月中旬と、ここまでは総合型に当てはまるも会場試験(最終)が11月中下旬とずいぶん遅く学校型の日程とかぶる。とはいえ辞退者はごくわずかなので、それ自体は気にしなくていい。ただ他大の総合型を併願している場合は「どうしようか?」と悩むケースが出来する可能性はある。

 要項の文言から求める学生像は「多文化共生社会における人間形成について考究し、今後もそのような活動を継続する意志をもつ者」。ここは出願書類の性格や会場試験の内容ともほとんど変わらないため最も重要なポイントといえそうだ。

 英文での書類や会場試験での英語出題など、英語の力が試されるのも特色。英語資格のレベルを問わないとはいえ、こうした選抜を課すからには、英語が一定程度できる必然があろう。

入試概要

1.出願期間

 9月上旬〜中旬

2.提出書類

 志望理由書、レポート、自己の活動内容を客観的に証明する資料 等

3.1次選考合格発表

 10月中旬

4.2次選考時期

 11月中旬

5.2次選考内容

 小論文(英語による論述問題が含まれる場合あり)、口頭試問(自身の活動に関するプレゼンテーションを含む)

6.2次合格発表

 12月上旬

6.出願条件

 ◎下記のいずれかの試験を受験し、そのスコアカードまたは合格証明書により英語能力を証明することができる者。
 ・GTEC(4技能)またはGTEC-CBT
 ・TOEFL iBTⓇテスト
 ・TOEFL ITPⓇテスト
 ・実用英語技能検定

アイディア 合格のツボ

徹頭徹尾「教育と文化に関するグローバル/ローカルな活動の経験者」としての資質を問う。当たり前のようでうっかり見過ごさないように。最大の「ツボ」である。

 文案を練る必要がある書類は2つ。1つは「志望理由書」で600ワード程度。英語で書くというのが大きな特長だ。もう1つが「レポート」で日本語により2000字以内で記す。題意はサブタイおよび出願資格通り「自分がこれまでに行った『教育と文化』に関するグローバル/ローカルな活動と、それに基づく人間形成について日本語で論じる」である。

 活動実態そのものは別途「自己の活動内容を客観的に証明する資料」で示し「具体的な活動内容・機関」まで記さなければならないため「レポート」にくだくだしく重複しなくていい。「レポート」はあくまでその活動が「教育と文化」に関するものであると端的に証明し、後は後半の「それに基づく人間形成について」にどうつなげるかであろう。ここは要項の「多文化共生社会における人間形成」と大いに関わる。

 次に「志望理由書」と「レポート」の書き分けについて。前者の字数がそもそも600ワード程度と短いから重複は厳禁だ。「レポート」の題意から「過去」と「現在」を述べるとなる。ならば「志望理由書」は未来であろう。この方式で教育文化学科に入学した後の学習計画や将来イメージなど。要項の文言「今後もそのような活動を継続する意志をもつ」も織り込みたい。

 これで1次選考がなされ、2倍未満にまで絞り込まれる。方式の性質上「レポート」の内容と「証明する資料」の精度が「ツボ」なのは間違いない。むろん実績そのものが「めざましい」であった方が有利と容易に推察できるが、出願段階で何とかなる代物ではないからここでは考えない。

 会場試験(最終)は「小論文」と「口頭試問」。小論文は2題で1つは英文が課題となる。もう1つは日本語で課題文提示型ながら求めるのは「多文化共生社会にふさわしい教育のあり方」など方式の目的を試してくる。

 口頭試問は自身の活動に関するプレゼンテーションを含む。ここもまた方式の目的にズバリ応じた内容だ。

 

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社会福祉学科・メディア学科・産業関係学科 自己推薦(スポーツ)入学試験

入試の特色

この入試では高等学校在学中に各種競技スポーツにおけるいずれかの実績が求められる。対象となるのは以下の通り。
・全国高等学校総合体育大会、全国高等学校選手権大会、全国高等学校選抜大会、国民体育大会、およびこれらに準ずる全国大会の試合に実際に出場した者
・オリンピック、世界選手権大会、およびこれらに準ずる国際大会の試合に実際に出場した者、または日本代表メンバーとして選出された者
また、全体の評定平均3.0以上が求められていることにも注意。
募集人員は、社会福祉学科 3名、メディア学科 5名、産業関係学科 5名。各学科は併願不可。

入試概要

1.出願期間

 9月上旬

2.提出書類

 志望理由書、競技成績証明書、競技成績を証明する客観性のある資料 等

3.選考時期

 10月中旬

4.選考内容

 小論文、口頭試問

5.合格発表

 11月上旬

6.出願条件

全体の評定平均3.0以上



社会福祉学科 推薦選抜入学試験

入試の特色

学校長の推薦を必要とする「学校推薦型」で合格したら進学しなければならない。12人を募集し倍率は2倍程度。評定平均の下限を設定しない代わりに3つの「区分」条件がある。1つは高校で福祉に関する科目を3科目18単位以上修得見込み、2つ目は高校在学中にボランティア活動、福祉活動、その他社会活動等を継続して行い、積極的な役割を果たした者。最後がキリスト教徒推薦で所属教会等の推薦状がいる。
 日本の近代的社会福祉事業の芽吹きは、関西にいたキリスト者の貢献が非常に大きい。同志社の場合も創設者「新島襄」(同志社はとりわけ校祖たる新島の崇拝度が高い)の薫陶を受けた卒業生が明治期から活動している。古い歴史を今に継ぐ学科なのだ。
 社会福祉系に進む場合、多くは国家資格の「社会福祉士・精神保健福祉士」国家試験の受験資格を得る。名称独占に止まるとはいえ基礎自治体、特に政令指定都市の福祉職公務員は同資格の取得が事実上の条件である。いわば福祉の司令塔。なお混同されがちなケアマネジャー(ケアマネ)は公的資格で社会福祉士などの実務経験5年以上で試験を受けられる。同志社は当然、国試受験資格が得られる大学だ。
 福祉の仕事というと施設など現場が思い浮かびやすい。むろん大切な仕事だが社会福祉士のカバー範囲はそこに止まらない。公務員や保健所のソーシャルワーカーなども務める。前述のケアマネは看護系と勢力を二分している。
 というわけで福祉系学科は受験資格を得るカリキュラムを必置する。その上で同志社は志願者に「伝統と歴史を引き継ぎ、新しい福祉社会を築くフロントランナーになる挑戦を」「期待」する。キリスト教精神はキリスト教徒推薦以外あえて事前に習熟する必要はないが、新島襄の精神は知っておきたい。
 社会福祉士の国試合格率は30%前後とかなり厳しい。同志社は新卒合格率で5割を大きく上回っている。学校型推薦ながら評定は問われず、それでいて倍率が2倍を切る年もあることを勘案すると、この道に進むつもりで、かつ総合大学の下で学びたいという者にとっては勧めたい大学の1つだ。
 社会福祉学は東大を頂点とする高校生が抱きやすいピラミッドイメージから外れる。何しろ東大など旧帝大にはコース自体がない。1都3県在住者は準国立といっていい日本社会事業大学(東京)という強烈な存在があるも、そこを除けば地元に固執する必然はあまりない。

入試概要

1.出願期間

 11月上旬

2.提出書類

 志望理由書、調査書、学校長推薦書 等

3.選考時期

 11月中旬

4.選考内容

 小論文、口頭試問

5.合格発表

 12月上旬

アイディア 合格のツボ

「区分」のうち福祉科目履修者とキリスト教徒推薦は「そうでない者」には関係ないので本稿では主に活動歴での挑戦を述べる。
 文案を練る必要のある書類は「志望理由書」と「高校時代に継続的に関わったボランティア活動、福祉活動、その他社会活動等について、その内容や体験を論じたレポート」(2000字)。活動そのものは別途「自己の活動内容を客観的に証明する資料」で証明する。
 大変そうなのはレポートであろう。要項によると活動は「障がいを持つ子どもと関わったり、老人ホームを訪問してお年寄りの方と交流したりする活動、また清掃ボランティアなど地域の住みよい環境作りのための活動、あるいは国際的な支援活動、NPO・NGO・企業の社会貢献活動への参加等の多様な社会活動など、活動の領域や分野は問いません。高校のクラブ活動であるか、学校外の団体に所属しての活動か、個人的な活動かも問いません」と幅広い。
 ただし「継続」の条件は「月1回の頻度で2年間続けているなど、高校生活のなかで継続して行っている」と厳密。ゆえにレポートには5W1Hのうち「いつ」「どこで」「どのように」を最低限(詳しくは「証明する資料」で十分)明らかにして継続性の証明と必要性およびそこから得た学びなどを具体的に記述する。シナリオは活動内容が伏線となって「社会福祉への強い関心を持った」者であるという帰着点で回収する。っこでいう社会福祉は制度として児童、高齢者、母子、障害者が当てはまる。より広義に渡れば生活困窮者や公衆衛生も含んでいい。このどれかで回収していく。
 「志望理由書」は題意がない。レポートが求めている内容と重複せずに補完させようとするならば大学での学習計画などが中心となろう。福祉系はカリキュラムの統一性を有するため他大と似通うのは仕方ない。新島襄の精神やミッション・スクール出身者ならばキリストの教えなども混ぜると差異化できそうだ。
 1次選考はなく全員が会場試験(最終)に臨める。科目は小論文と口頭試問。もっとも出願書類はこれらとあわせて「総合的に判断」されるので選考がないから適当でいいなどと間違っても考えないように。
 小論文は社会福祉に関わる内容の課題文を提示して読解と「あなたの考え」を問うであろう。読解は国語の領域であり誤読は致命傷。「あなたの考え」も自在でいいかというと疑問が湧く。国試を前提とし、児童であれ障害者、高齢者であれ介護・支援する対象が存在するという点では医療系と似ている。ミネルヴァ書房などから出ているやさしい入門書の1冊ぐらい読んでおこう。

 

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