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同志社大学
神学部

同志社大学 神学部

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推薦選抜入学試験は学校長の推薦が必要で、合格したら必ず進学しなければならない点で「学校選抜型」に近く、小論文、面接を実施し、書類選考も含め総合的に判断して合格者を決定する。自己推薦入学試験は日程や学校長推薦の有無などから「総合型選抜」に近い入試である。こちらは書類選考後、二次試験で口頭試問を実施する。

※掲載内容は変更されている場合があります。必ず大学のホームページ、入試案内冊子などをご確認ください。
2023年9月5日更新

神学部 推薦選抜入学試験

最新入試情報から合格のポイントまで
総合型・学校推薦型選抜の全てがわかる!

入試の特色

神学部は募集形式が独特である。AO入試は行わず、「推薦選抜入試(公募制)」のなかで日時や出願条件で総合選抜型とみなせる「神学部(自己推薦)」と当欄で扱う方式が用意されている。事実上「神学部(自己推薦)」が総合型で、学校長の推薦が必要で合格したら必ず進学しなければならない当欄の方式が「学校選抜型」ととらえていい。

 募集人員は14人で実質倍率は2倍。キリスト教系の「神学部」のなかで最も人気が高い。「神学部(自己推薦)」が「どんとこい型」であるのに対して、こちらはいくつかの出願条件クリアを前提とする。

 うち「A区分」は「キリスト教会に所属」(求道者)か「キリスト教主義高校の卒業見込み者」で評定平均3.5以上。「キリスト教主義高校」はキリスト教学校教育同盟(キリ同。プロテスタント)か日本カトリック学校連合会の加盟校を指す。同志社自体はプロテスタントであるが校祖の新島襄が宣教目的で創設したミッションスクールではないのでカトリックも挑戦できるようだ。

 「B区分」は高校での文化・スポーツ活動において「優れた業績を修めた」か「高度な技能や資格を修得した」者で評定平均3.5以上。スポーツ活動のみ3.0以上。「高度」がどの程度か気になるところで、おおよそ全国レベルかと推測される。なおこちら側はキリスト教の素養は問われない。

 学部長名による文言では大学で「キリスト教の観点から」「人間とその文化、歴史、社会に」「入り込み、その世界を訪ね歩いて」ほしいとする。また神学部はユダヤ教やイスラームの研究もできるという大きな特長を紹介している。牧師志望者に適した学部であるとともに決してそこに止まらないのだ。といって神学部を志望する以上は全く関係ないではそもそも何で受験しようとするのか疑われる。学部の特長や校祖の精神への理解がとりわけ求められる。

入試概要

1.出願期間

 11月上旬

2.提出書類

 志望理由書、調査書、学校長推薦書等

3.選考時期

 11月中旬

4.選考内容

 小論文、面接

5.合格発表

 12月上旬

アイディア 合格のツボ

文案を練る必要がある書類はA4判2枚の「志望理由書」。区分を明らかにする以外に題意は設定されていない。「A区分」の者で求道者は牧師など所属教会教職者の推薦書が必要。キリ同などはそうであれば特段に附属書類はいらない。

この場合、流れから考察するに旧新教問わずキリスト教にまつわる経験や神学への造詣をストレートに述べて、それを大学でどう深めていきたいかと展開するであろう。でないと大学側が「A区分」を設けている理由がなくなってしまうから。求道者は神学の前提である「信仰を持つ」を必然的に満たすのに対して「キリスト教主義高校」出身者は必ずしもそうではない。他方でキリスト者でなくとも一定レベルの教育は礼拝や学校設定教科で施されているはず。そこを取っ掛かりにして「なぜ神学か」を明らかにしたい。神学は信仰を持っているのが前提と述べた。例えばイエスの復活は彼を人間とみなせば「あり得ない」が、そこは突っ込まず(突っ込めず)に、そうである意味を見出すという学問だ。

「B区分」の者は「自己の活動・技能・資格等を客観的に証明する資料」も提出するので、改めて志望理由書にくだくだしく述べなくていい。そこから生じた「文化、歴史、社会」などへの興味を宗教をベースに読み解きたいという動機が明確であるべきだ。

1次選考はなく全員が会場試験(最終)に進める。小論文と面接だ。小論文は課題文提示型より難しいテーマ設定型の出題が目立つ。「区分」別でなく共通問題だからキリスト教への深い知識がなくても対応できる一方で、宗教がどのような役割を果たし得るかという切り口はほぼ不変であろう。神学部で学べる3つの一神教の信仰者は世界人口の約半数。衝突の原因になるだけでなく習俗や慣習といった生活レベルでの価値観の基盤になっているケースも目立つ。そうした経緯から時事的な問題を見つめる訓練を普段からしておきたい。

面接は区分別で色合いが異なるであろう。自らの背景や志望理由書で示そうとした動機や学習計画などを的確に答えられるようにしておくように。

 

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神学部 自己推薦入学試験

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入試の特色

 日程や学校長推薦の有無などから「総合型選抜」ととらえていい。同志社大学独自のカテゴリーだと「推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制)」と総合型とも学校推薦型とも受け取れるのでご注意を。同大はまた独自カテゴリーで「AO入試」を置くが神学部は行っていない。

 出願条件は高校卒業見込みしかない典型的な「どんとこい型」。アドミッションポリシーに相当するであろう要項冒頭の学部長の文言でも、そうしている理由として「入学試験に伴ういろいろな壁をできるだけ少なくして、神学部でぜひ学びたいと積極的に希望しておられる個性豊かな方々を迎え入れたいという願いに基づいています」と説明する。求める人材として「同志社の創立者新島襄は、若い時代に旧来の環境を脱して米国という新世界に飛び立ちました。私たちはそのようなチャレンジ精神を大切にします」と。

 「どんとこい型」の宿命として実質的な倍率は5倍程度と高い。募集人員は神学科6人。合格者をほぼこの範囲内で出していて、志願者が多いから緩めようという気などさらさらない様子である。ノーガードで打ち合うことになる。

 学部長の文言には他に「宗教を探究することは同時に人間を探究すること」「(宗教が)人間社会に持つ意味を追求してみたい方」といった表現で求める学生像を表明している。

 ハイレベルな倍率と神学部というキリスト教系の高校などに在籍する者以外はかなり特殊な分野という点を見過ごし、単に「出願できるから」と安直に志願してもバッサリやられるのがオチ。またキリスト教系神学部だけで比較しても同志社の人気は高い。有名作家でOBの佐藤優氏が教鞭を執っているのも後押ししている。さらに「新島襄」という創設者のあり方を他の私大と比しても極めて重視する点も忘れてはならない。

入試概要

1.出願期間

 9月上旬

2.提出書類

 自己紹介書、自己アピールを含む志望理由書、自由テーマによるエッセイ、等

3.1次選考合格発表

 9月下旬

4.2次選考時期

 10月上旬

5.2次選考内容

 口頭試問

6.2次合格発表

 11月上旬

アイディア 合格のツボ

「どんとこい型」である以上、選考過程で求められる試験や書類が合否を決する。1つ1つを丁寧にクリアしていくのが一番の近道だ。

と同時に「神学部」であるのを忘れてはならない。「特色」で述べたように特殊な学部だ。ルーツは牧師や伝道師の育成。むろん今はそこに止まらないが原点の確認は欠かせない。また近年、イスラームやユダヤ教の教員も配して「一神教」を学ぶ舎としても知られる。そんなこんなを深く考えず「同志社」「今出川」というブランドだけで飛びついても受からないから時間の無駄である。

文案を練る必要がある書類が3つもある。1つは「自己紹介書」で所定用紙に記入する。残り2つは様式自由。1つは「自己アピールを含む志望理由書」で2000字以内。もう1つが「自由テーマによるエッセイ」で字数同。 後半の「様式自由」が厄介だ。A4判という制限以外ない。字ばかりで埋めよというのでもない。指定がある「自己紹介書」も含めて同じようなトピックを散々重複させるようでは読み手=採点者もあきれてしまうであろう。何をどこにどう述べるかといった設計が最初に必要だ。

「自己アピールを含む志望理由書」は自己アピールと志望理由が非連続であっても構わないけど、大学側が学祖の新島のように「米国という新世界に飛び立」った「ようなチャレンジ精神を大切に」するといっている以上、少なくともアピール内容と志望理由の通奏低音として「チャレンジ精神」が感じられるような中身であってほしい。

「自由テーマによるエッセイ」は要項にも明記されているので本当に自由でいい。文字通りの随筆を綴ってもいいしキリスト教や一神教に関わるレポートでも構うまい。聖職者は何の宗教であっても話が上手だ。このあたりは志願者が既に得ている知見がものをいう可能性が高い。「『ヨハネによる福音書』における使徒トマスの疑いの正当性について」といったテーマで全然大丈夫。

書類で一挙に2倍程度まで絞り込まれて通過者のみ会場試験(最終)へ臨める。内容は口頭試問。書類で示した自らの特性や目的などが確認されるであろう。

 

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