津田沼校レポート

高校3年生必見!IELTSとは?どうやって勉強したらいいの?についてお答え!

皆さんこんにちは!早稲田塾津田沼校担任助手の酒井麻凜杏(早稲田大学文化構想学部JCulP一年生・専修大学松戸高校卒)です。

今回は総合型選抜において多くの大学が提出を必須とする英語資格試験の一つIELTSについてお伝えします!

私自身も総合型選抜に取り組む上でIELTSを受験し、出願した全ての大学にスコアを提出しました。IELTSの受験を通して成長した英語力は、大学入試試験で行われた英語面接、英語小論文で活かされただけではなく、英語で行われる大学の授業を受ける上でも役に立っています


IELTSとは??

まずはIELTSとはどのような英語資格試験なのでしょうか?そして他の英語資格試験とどのように違うのでしょうか?

IELTSはほとんど全ての大学の推薦系の試験・一般試験で英語力を測る指標として認められている英語4技能試験です。IELTSの試験結果はスコアで発表され、0から9.0の間を0.5刻みで算出します。そしてIELTSではReading、Listening、Writingの3技能をコンピューターで試験する形態と、紙に直接記入する二つのスタイル(どちらもSpeakingは面接官と一対一で行われる)を自由に選択できます。問題を解くうえでコンピューターの操作やタイピングに慣れている人もいれば、紙に自分の字やマークで直接回答する方が得意な人、多種多様だと思いますが、それぞれ自分に合った試験形式を選ぶことができます

それでは、日本で多くの人が受験している英検とIELTSの違いを2点ご紹介します。

①試験の開催日数

英検が年に3回実施されるのに対し、IELTSは多い週で週に5回実施されています。(会場と試験形態によって日数は異なる)IELTSの方が受験できる回数が圧倒的に多く、出願までに自身のスコアを伸ばすチャンスがたくさんあります。

②試験の種類

英検は英検5級から1級にかけて七段階の難易度が異なる試験がありますが、IELTSにはAcademicとGeneral Trainingの二種類しかありません。したがって英検では全ての問題が受験する級に対応する難易度で作られていますが、IELTSでは様々な難易度の問題が出題されます。多くの大学学部の入試で採用されているのはAcademicの方で、学術的な目的で英語を使用する人に向けた問題が出題されます。


IELTSの勉強法

次に、IELTSの勉強法を、四技能のセクションごとにご紹介します!


READING

リーディングセクションでは時間の使い方と問題文の読み方が最大のポイントとなります。IELTSのリーディングは60分間という短い時間の中で3つの大問を解かねばなりません。効率よく問題を解くために、まず最初に設問文を読み、「何が問われるのか」、「どんな情報を問題文から得る必要があるのか」を理解してから問題文に目を通して情報を探すことが大切になります。IELTSの設問文では問題文のサマリーをしているものが多く、問題文を先に読まなくても問題文の内容を簡単に頭に入れられるものが多いため、設問文の理解力が問題を解くうえでとても重要になります。


LISTENING

リスニングセクションでは、問題文を聞き取りながら穴埋めをしたり、問題文を聞き取った後に設問に対して複数の選択肢から回答を選ぶというものの二種類があります。IELTS最大の特徴は音源がほとんどイギリス英語で話されるということです。イギリス英語に親しみがない人は、まずイギリス英語のpodcastや会話をたくさん聞いてイギリスのアクセントに慣れる必要があります。問題の解き方としては、リーディングと同じように、流れてくる英文全てを聞き取ろうとするのではなく、設問文を先に読んでから必要な情報だけを聞き取ることを意識して問題を解くようにしましょう。聞き取る情報を絞ることで、聞き逃しを減らしたり、より集中して問題に取り組むことができます。


WRITING

ライティングセクションでは、表やグラフ、地図などの図が示す内容をまとめる問題とある1つのトピックについて自分の意見を論述する問題の二つの問題が出されます。Task1では、6つの種類の図がランダムに出題され、図から読み取れる情報をいかに正確に、分かりやすく、明確に答えられるかが大切です。一方でTask2では1つの議題に対し自分の意見を賛成と反対の二つの立場から論述することがポイントになります。自分の意見を多角的に語れる文章力と思考力を磨きましょう。そしてどちらのタスクでも同じ単語とフレーズを繰り返し使うのではなく、様々なワードに言い換えて多様な表現を使って自分の意見を述べると高得点につながります。


SPEAKING

スピーキングセクションでは、日常会話から社会問題・時事問題まで様々なトピックについて試験官と対話します。日常会話では学校のことや休日の過ごし方など、身の回りのことについて聞かれることが多いので、自分の身近な生活を英語で説明できるほどの単語力、文章力を身に着けるようにしましょう。また、試験後半で行われるディスカッションでは多種多様な社会問題について自分の意見を述べる必要があります。ニュースを見るときには、日常的に自分の意見を論理的に話す練習をするようにしましょう。英語で話すことに慣れていない人は、最初はスピーキングの問題に対する回答を一度書き起こしてから話すという練習を繰り返すことで頭の整理がつきやすくなり、自然と文章を頭で構成することに慣れていきます。同じ問題でもよいので、論理的に語る練習を繰り返し繰り返ししていくことがスピーキング能力向上のカギになります。


簡潔にIELTSの特徴と対策法をご紹介しましたが、もっと詳しく勉強法を学びたい!という方は、ぜひ早稲田塾のIELTS対策講座を活用してみてください