津田沼校レポート

【漢文が苦手な高1・高2必見‼️】暗記ではなく構造を理解して漢文を武器にしよう‼️

こんにちは!津田沼校担任助手の有村想来(立教大学文学部史学科超域文化学専攻3年・県立国府台高等学校卒)です!

今回は漢文の攻略法についてお話していきます!


高1・高2のみなさんの中には、漢文に対して「返り点が難しい」「句法を暗記しなければいけない」「なんとなく雰囲気で読んでいる」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

たしかに漢文には、レ点や一・二点、送り仮名、句法など、覚えるべきものがあります。しかし、漢文はただ暗記だけで乗り切る科目ではありません。

むしろ、漢文の基本的な構造を理解しておくと、定期テストでもかなり読みやすくなります。


特に大切なのは、漢文をまず S・P・O で考えることです。

Sは主語、つまり「誰が・何が」にあたる部分です。

Pは述語、つまり「どうする・どうである」にあたる部分です。

Oは目的語、つまり「何を・誰を」にあたる部分です。

これは英語の考え方にかなり似ています。


たとえば英語では、

I love music.

のように、

 S 主語 → V 動詞 → O 目的語

 の順番で並びます。


漢文もこれに近く、

君子 尊 賢

という文があった場合、

君子が 尊ぶ 賢者を

というように、基本的には S → P → O の順番で並んでいます。


しかし、日本語では、

君子は賢者を尊ぶ

となります。

つまり、日本語では S → O → P の順番になるのです。

ここが漢文を読むうえで一番大事なポイントです。

漢文は中国語の語順で書かれています。

それを日本語として読めるように、語順を入れ替える必要があります。そのための補助として使われているのが、返り点です。

つまり、返り点は漢文を読むための絶対的なルールというより、中国語の語順を日本語の語順に直しやすくするための補助輪のようなものです。


もちろん、学校のテストでは返り点や書き下し文も必要になります。

 ただし、本当に大切なのは「どこにレ点がつくか」を丸暗記することではありません。

大切なのは、

どれが主語なのか

どれが述語なのか

何が目的語なのか

日本語にするとどの順番で読むのか

を考えることです。


この構造が分かると、返り点の意味も理解しやすくなります。

たとえば、漢文では「尊ぶ 賢者を」という順番でも、日本語では「賢者を 尊ぶ」と読みます。

だから、後ろの語を先に読む必要がある。

そのために返り点がついている。

このように考えると、返り点はただの記号ではなく、語順を直すための道具だと分かります。


よく「漢文は返り点を見て読む」と思われがちですが、本当は逆です。

まず文の構造を見て、その構造を日本語に直すために返り点があるのです。

極端に言えば、S・P・Oの関係がしっかり分かっていれば、返り点に頼りきらなくても文の意味はつかめます。

返り点はあくまで日本語にしやすくするための補助であり、構造を理解するための助けなのです。

では、実際に漢文を読むときは何から見ればよいのでしょうか。

おすすめは、まず P、つまり述語を探すことです。

漢文では、述語が文の中心になります。

「何をしている文なのか」「どういう状態を表している文なのか」を決めるのが述語です。


たとえば、

秦 伐 晋

という文があったとします。

ここでは、

秦=S

伐=P

晋=O

となります。

漢文の語順では、

秦が 伐つ 晋を

ですが、日本語では、

秦が晋を伐つ

となります。


このように、まず述語を見つけると、その文が何を言っているのかが分かりやすくなります。

漢文を読むときは、

まずPを探す

次に「誰がPするのか」でSを探す

さらに「何をPするのか」でOを探す

という順番で考えると、かなり整理しやすくなります。これはかなり英文を読む時と似ていますね


さらに、漢文には前置詞や副詞、助動詞なども出てきます。

たとえば、「於」「以」「自」などは、場所や手段、起点などを表します。

英語でいう前置詞に近い働きをするものです。

「於」は「〜に」「〜において」、

「以」は「〜をもって」、

「自」は「〜より」

 のように読まれることが多いです。


また、「不」「未」「無」などは否定を表します。

これらは述語に意味を加える語です。

たとえば、

不学

なら、

学ばず

となります。

漢文では「不」が「学」の前に置かれていますが、日本語では「学ばず」のように後ろに否定の意味が出ます。

ここでも、中国語の語順と日本語の語順の違いが関係しています。

助動詞も同じです。


「可」「欲」「当」「宜」などは、可能・願望・当然などの意味を述語に加えます。

これらをすべて丸暗記しようとすると大変ですが、まずは、

述語に意味を足している語なんだ

と考えると、かなり理解しやすくなります。


漢文で大切なのは、句法や語の意味をひたすら暗記することだけではありません。


もちろん、最低限の知識は必要です。助詞、副詞、助動詞、よく出る句法などは覚えていかなければなりません。

しかし、それらはあくまで文を理解するための道具です。

土台になるのは、文の構造をつかむ力です。


つまり、漢文の勉強では、

暗記だけで読むのではなく、構造を理解するそこに必要な知識を足していく

という考え方が大切です。


特に高1・高2のうちにこの考え方を持っておくと、定期テストの勉強もしやすくなります。

返り点を見てなんとなく読むのではなく、

「これはS・P・Oのどれにあたるのか」

「この語は述語にかかっているのか」

「日本語にするとどの順番になるのか」

を考えるようにしましょう。


漢文は一見すると、日本語とも英語とも違う特別な科目に見えるかもしれません。

しかし、実は英語のように語順で考えると、かなり見え方が変わります。


英語で主語・動詞・目的語を考えるように、漢文でも主語・述語・目的語を見つける。

そして、その語順を日本語に合うように直す。

その補助として返り点がある。


この流れが分かると、漢文はただの暗記科目ではなくなります。

もちろん、句法や単語の知識を覚えることも大切です。

しかし、最初から全部を丸暗記しようとするのではなく、まずは漢文の基本構造を理解することから始めてみましょう。

漢文は、理論が分かると読み方が見えてきます。


そして読み方が見えてくると、定期テストの問題にも対応しやすくなります。

「返り点が分からないから漢文が苦手」と感じている人こそ、まずはS・P・Oの構造を意識してみてください。

漢文は、返り点を暗記して読むものではなく、構造を理解して日本語に直すものです。

その考え方を身につけることが、漢文を得意にする第一歩になります。


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