新宿校レポート
【理工系志望必読!】理工系ってこんなところ
公開日:2022年06月17日
こんにちは!新宿校担任助手の服部英里子(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士1年・東京理科大学理学部物理学科卒・光塩女子学院高等科卒)です。
今回は理工系の学部で4年間過ごしてきた私が理工系とはどんなところなのか紹介していきます。
高1.2生のみなさんから、理工系といっても広すぎて何をしているのか、何ができるのかよくわからないということお声をききます。
これを読んで少しでも理工系に対する理解を深めてくださいね。
理工系といっても、大きく分けて理学系と工学系の二つに分かれます。
それぞれについて説明していきます。
①理学
理学というのはみなさんが高校で勉強しているような数学、化学、物理、生物といった分野を応用したような学問とイメージしてもらえばよいです。
しかし、ここで注意してもらいたいのは、高校での教科のイメージがそのまま大学の学びや研究のイメージと同じわけではないということです。
詳しく説明すると、一般的には大学化学は高校物理のイメージ、大学物理は高校数学のイメージ、大学数学は哲学のイメージと言われています。
実際に物理学科に通っていて高校物理というイメージよりは高校数学の方が近いなと感じました。
何かを深く知りたい人や、ある現象がどうして起きるのかを知りたい人は理学部について調べてみるといいと思います。
工学は理学に比べるとより実務的な学問です。機械や建築など大学を卒業した後に割と仕事に生かしやすい学問領域が多いなというのが私の印象です。
工学は本当に幅広い領域をカバーしているので、工学部を志望する人はロボットを作りたい人、建設にかかわりたい人、ロケットや衛星などを作りたい人やその脳をプログラミングで作ってみたい人などいろいろなやりたいことをもってそれぞれの学科に進学しています。
私の考える理学と工学の一番大きな違いは利益を求めるか否かだと思います。
理学部での勉強はお金を稼ぐことにはつながらないことも多く極論を言えばお金にはならないけど人類の好奇心を満たしたり、その先の先に何があるかわからないものを追求しています。もちろん、お金につながる研究もたくさんあり、企業とタイアップしている研究室もありますが。
私のやっている宇宙に関する理論研究もそれがなにかお金になることはほとんどありませんが、人類がまだ知らないことを解き明かすロマンがあると少なくとも私は思います。
反対に、工学部は話を聞く限り研究の目的の根底に人間の生活をよくするためにどうするのかテーマがある場合が多いです。
最後に理工学部について言及しておきましょう。
よく聞かれるのが、「理学部の○○学科と理工学部の○○学科は何が違うんですか?」という質問です。
一つ言えるのは所属している教授が違うということだけ。
私が卒業した東京理科大学には理学部、工学部、理工学部という3つの学部がありました。そして、私が通っていた物理学科は理学部にも理工学部にもあるんです。
卒業した今、何が違うかを考えてみても、教授以外で違いはよく分かりません。
加えて言うとすれば、理工学部であれば工学系の授業を履修することができたり、学科横断型のプログラムで工学系の教授とかかわることができるくらいで、学ぶ内容は大差ないように感じます。
理系の皆さんは志望学部学科を選ぶときに混乱してしまうかもしれませんが、どんな研究をしている研究室がその学部学科にあるのかが選ぶうえで重要なことです。
名前にとらわれずに自分のやりたいことに合わせて学部学科をえらんでみてください。
何か相談があれば新宿校で服部をつかまえて聞いてくださいね。
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