広報部からのお知らせレポート

【入試情報】「こんな入試があったの!?」ちょっと変わった総合型選抜4選

こんにちは!早稲田塾広報部の福地優良(お茶の水女子大学共創工学部1年)です。

「総合型選抜」と聞くと、小論文や面接などを通して、ペーパーテストでは測れない力を評価する入試ーーそんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実際、小論文や面接は主要な選抜方法の一つですが、なかにはちょっとユニークな試験内容や名前を持つ入試もあります。

今回は、そんな特徴的な総合型選抜を実施している大学をいくつかご紹介します。あなたの興味や得意分野を活かせる入試が見つかるかもしれません!


①お茶の水女子大学 「新フンボルト入試」

「フンボルト」って何?フンボルトさんの入試?

そうです!近代大学の祖とされるヴィルヘルム・フォン・フンボルトの名前からとった入試です。フンボルトによると、理系は実験室での実験を通して、文系は様々な資料のある図書館でのゼミナールを通して学問の真理が生み出されるといいます。

この理念に基づいて、「新フンボルト入試」では文系学科では「ゼミナール入試」と「図書館入試」、理系学科では「実験室入試」が行われます。たとえば「図書館入試」では、6時間ほど大学の図書館にこもり、その場で与えられたお題に対してレポートを作成します。

倍率は文系学科で約10倍と高めですが、出願条件は比較的ゆるやか。お茶大を目指すなら、ぜひともチャレンジしてみてください。


②京都大学 「特色入試」

旧帝大の一角である京都大学でも、「特色入試」という独自の方式を導入しています。法学部を除く特色入試では、10〜11月に行われる書類審査の後、二次試験として口頭試問や小論文試験が課され、共通テストの成績も含めて合否が判定されます。

評定が4.0〜4.7程度求められる学部がある一方、評定は求めずに英語資格や学会での論文提出が求められる学部もあります。

一般選抜で受験する際には90%の得点がボーダーラインとなりますが、特別入試では80%程度であるため、一般のみならず特別入試も含めチャレンジすることが現役合格への可能性を高めると言えます。


③早稲田大学 「地域探究・貢献入試(旧:新思考入試)」

この入試は、早稲田大学の法学部・文化構想学部・文学部・商学部・人間科学部・スポーツ科学部で実施されています。

「目的・概要」によると「地域へ貢献」する意識を持つ者というのが条件です。

書類選考と会場試験、大学入学共通テストの順で選考され、3段階の試験は相互に関係を持ちません。つまり、たとえ書類のできが良かったとしても、共通テストで1点でも基準に及ばなければアウトとなります。

一見厳しい試験に思えますが、早稲田大学の共通テスト利用試験のボーダーは9割近いので8割はやさしいはずです。書類作成や会場試験の対策のみならず、共通テストの勉強も熱心に取り組めば、合格の可能性は十分にあります。


④筑波大学 「推薦入試(ビブリオバトル方式)」

筑波大学の情報学群知識情報・図書館学類で実施されている入試です。「ビブリオバトル」なかなかユニークな名前で、その試験内容も唯一無二です。

そもそもビブリオバトルとは「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーとして全国に広がっている本の紹介コミュニケーションゲームのことです。

受験者は、試験当日までに自分が面白いと思った本を選び、その本の魅力が伝わるように他の受験者の前で発表します。その後、受験者同士で2〜3分のディスカッションを行い、「どの本が読みたくなったか?」を投票をして「チャンプ本」が決定されます。

このビブリオバトルに加え、小論文、面接、提出書類等を含めて総合的に判定して合格者を決定します。

本好きにはたまらない、なんとも独特な試験ですね。



いかがでしたか?

総合型選抜といっても、実に多彩なスタイルがあることがわかります。

あなたの個性や得意分野に合った入試を見つけることで、合格のチャンスはぐっと広がります!

早稲田塾ではこの春「総合型・学校推薦型選抜オンライン説明会」を実施しています。詳しくはこちらのページから。

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