池袋校レポート

~法学部の研究テーマが決まるまで~

こんにちは!早稲田塾池袋校担任助手の宮林陽(中央大学法学部法律学科1年、東京学芸大学付属国際中等教育学校卒)です。


今回のワセダネでは私が入塾してからどのように研究テーマが変わって、今の研究テーマに繋がっていったのかを紹介していきます。

私は入塾当初から法曹になりたいと思っていたため、法律に関する研究テーマを探していました。最初は「AI裁判官」というキーワードを軸に、AI裁判官は人間裁判官の代わりになれるのか、について研究しました。東京学芸大学付属国際中等教育では自分の好きな研究ができるSGHに参加することができたため、高校二年生からのSGHでAI裁判官について研究を進めていましたが、AI裁判官の適・不適を考えるにあたって、高校時に取り入れられる知識では検討できない要素が多々ありました。そのため、私は早稲田塾の「スーパーリーガルマインドプログラム」や「スーパーAIプログラム」を活用して、自分の研究を進めていきました。

しかし、大学入学後の研究テーマについては、「大学で同じ研究を継続したいか」と聞かれると、AI裁判官の研究を1年以上行っていたこともあり、あまりピンと来ていませんでした。新しい研究テーマを探しながらAI裁判官の研究を進めているうちに、「処罰感情」「一般市民感覚」「死刑」という言葉に出会いました。私がそもそも、なぜAI裁判官の研究を行おうと思っているのか、AI裁判官に問題があるとしたらAIのどこのなにが問題なのかを考えているうちに、AIにはなくて人間にはある「感情」がポイントだということに気づきました。そこで、感情を含めた判決を下してはいけないと自戒している裁判官がいると同時に、現在では一般市民が参加する裁判員制度が存在することに着目しました。

裁判員制度について調べている中で、裁判員が下した死刑判決が覆されることによる司法の信頼の低下が問題になっていることを知りました。しかし、裁判の意義、裁判員制度、死刑制度、公平性などの観点から考え、様々な本や論文を読んだとき、一概に裁判官が判決を覆すことは「望ましくない」ことではないことを知りました。一般市民の信頼が重要となる法と、一般市民感覚に一概に寄り添うことのできない法の矛盾と衝突を私は大学で考えたいと心から思いました。簡単に答えを出すことができないからこそ、学ぶ意義とやりがいがあると思います。

私が現在の研究テーマにたどり着くまでにたくさんのメンタリングを受けました。授業でのメンタリングはもちろん、行き詰ったときには校舎で担任助手の方や早稲田塾でできた友達と一緒に帰り道にメンタリングをし合っていました。ずっとAI裁判官の研究テーマと向き合っていた私は研究テーマを変えることに、抵抗がありました。しかし、今までやってきたAI裁判官の研究があるからこそ、今のテーマにたどり着くことができ、その過程と自分で考えたことすべてが「マイストーリー」となり、無駄だったことなど何もなかったのだと気付けました。

中央大学のゼミでは死刑制度に関わる研究を行っており、早稲田塾で自分の興味関心を深め、知識をつけてきたからこそほかの生徒よりも楽しく取り組めている自信があります。みなさんも今後たくさんの壁に当たり、自分が興味のあることを見失ってしまうこともあるかと思います。その時は担任助手に相談したり、入門書を読み直すことで原点に戻ってみてください!そして、法学部を志望する方へ、感情論にならないことをくれぐれも注意してください。私は塾生の時、書類をいくら書き直しても感情論であるといわれてしまい、苦しみました。リーガルマインドを意識して書類を書くことをおすすめします。本を読み、分析と考察を重ねることで必ず成長できます!頑張ってください!


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