四谷校レポート

【大学4年間を振り返って】~一橋社会 神崎編~

みなさん、こんにちは。

四谷校担任助手の神崎麗衣(一橋大学社会学部4年)です。 

本日は4年間の在学中に学んできたことについて振り返りたいと思います。


1年生

受験を終え、期待と不安を胸に入学しました。1年生の最初の頃には、新入生向けのイベントが多くあり、段々と大学生活を前に漠然と抱いていた不安が和らいでいったのを覚えています。高校時代よりも早起きし、国立のキャンパスに週5回通学したのは今では良い思い出です。

大学1年生の頃は、導入科目が多く、「社会学部では何を学べるのか。」「人文社会科学とは何か。」について学びました。長期休みには、社会学部で何をどのように学んでいくのか、レポートととしてまとめる課題が出され、入試の際に考えていたことを再考する機会となりました。また、1年生から参加できるゼミナールでは、『共産党宣言』『社会学的方法の規準』といった古典を読む機会に恵まれ、筆者の考えを読み取り解釈を与えることに苦戦していました。とても難しい内容でしたが、先生方や先輩、同輩とかわす議論を通して気づくこと、学ぶことが多く、高校時代とは異なる学びにわくわくしながら大学生活1年目を終えました。


(写真1) 入学式の時の兼松講堂


2年生

2年次からは学部の基礎科目を履修できるようになり、専門的な学びが増えてきました。私は、「社会学史」「国際社会学」「社会福祉」「アメリカ社会史」「宗教社会学」など幅広い授業を履修しました。そのなかでも「国際社会学」の授業で取り上げられた再生産労働の女性移民に関する学びは、グローバルとローカルな課題について関心を持つ機会となりました。また、1年次の春にトルコ共和国へ旅行した経験から、トルコ共和国ならびにイスラーム圏に興味を持つようになり、宗教社会学のゼミナールでは世俗主義について議論を行いました。副専攻プログラムのGlobal Leadership Program(GLP)も始まり、英語で国際社会の様々な課題を学び議論する機会に恵まれ、私は「イスラーム社会におけるジェンダー問題と国際社会のかかわり方」をテーマに探究を行いました。


3年夏~4年夏

3年の8月から4年の6月までは、オランダのマーストリヒト大学に交換留学をしました。留学の前半では、ジェンダーとダイバーシティについて学びました。授業の形式がチュートリアルで予習をもとに生徒同士のディスカッションを通して学びを深めていくものだったので、毎回100ページ程の論文を読み込み、それをもとにした議論についていくのに必死でした。ジェンダー、セクシュアリティ、人種、エスニシティといった差異について、なぜその差異が「重要」なものとなったのか、考えることはとても興味深かったです。特に自分自身もアジア人でありオランダという場所においてマイノリティとされる人間であったため、常に自分のアイデンティティについて問われ日本社会についても考えさせられるような貴重な経験をすることができました。留学の後半では、アートと文化を専攻し、なかでも現代アートとテクノロジーの関係性について学びました。授業の一貫でクラスメートとアート作品を創り発表することもあり、理論だけではなく実践も交えて学ぶことができました。


(写真2) 留学先のマーストリヒトの街 


4年秋冬

帰国後は、一橋大学が夏休みに入るまでゼミナールに対面で参加し、卒業論文に向けて研究を進めていました。(留学中もオンラインでゼミナールには参加していました。) 卒業論文では、イスラーム圏への興味とオランダ留学中に感じたオランダマジョリティ社会で他者化されているムスリムの存在から、非イスラーム社会で暮らしているムスリムに焦点を当てることにし、日本とオランダにおけるムスリムのポジショナリティを題とし、両国のポジショナリティ付与について検討したうえで、歴史的・社会的・文化的背景と併せて議論をしました。帰国後は、副専攻のGLPの授業も履修し、「アジアにおける世俗主義」に関するイベントを開催しました。


振り返ってみると、4年間その時興味・関心があることについて学び続けていたように思います。大学で学んできたことは、高校時代の探究の延長で、在学中4年間の様々な場面で、自分に問いかけ学ぶものを選択、決断していきました。そしてその先に、ひとつの形となった卒業論文があるように思います。



高校生の皆さんも、1日1日を大切に学びのある日々をお過ごしください!


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