大崎品川校レポート

【社会問題特集】プラスチック問題??

こんにちは!早稲田塾大崎品川校担任助手の水関木ノ芽(上智大学文学部1年)です。 

今回のワセダネは、「自分の研究したいことが見つからない」「自分の興味がわからない」という悩みを抱える受験生に向けて、簡単に社会問題を紹介する「社会問題特集」の第2弾です!



1.プラスチック の現状

環境省によると、プラスチックの生産量、廃棄物は世界的に増大しており、「2050年までに250億トンのプラスチック廃棄物が発生し、120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄される」と言われます。

あまりにも大きな数で想像もつかないと思うので、別の表現をすると、2050年までにごみの重量が魚の重量を超えるというのです。

最近では特に、海洋プラスチックが細かく砕けたマイクロプラスチックの問題が大きく取り上げられていますよね。

私たちの生活を豊かにしてくれるプラスチックですが、どんな問題性があるのか見ていきましょう。

 2.海洋プラスチックの問題性

海洋プラスチックが問題視される一番の理由は、環境汚染と生物への影響があります。

具体的には、死んだ魚や海鳥の胃の中からマイクロプラスチックが発見されたり、ウミガメの体にプラスチックごみが絡まったり、、、

写真で見たことがある人もいるかもしれませんが、本当に悲惨な状態です。

「でも、ちょっと遠い話だな」「家の近くに海が無いからわからないな」

 そんなあなた!!!実は、最近の研究では人間への悪影響を唱える研究者が現れたんです。


ニールス・E・スカケベックは、プラスチック製品に多く使われている内分泌かく乱物質、通称「環境ホルモン」が、ホルモンバランスに悪影響を及ぼすといいます。

さらに、こうした化学物質によって男性ホルモンの分泌が減少した場合、それは息子に受け継がれるというのです。これはつまり、精子の少ない男性から生まれると、その息子はさらに精子が少なくなる可能性があるということです。

実際、人類の精子数の平均値は年々減少しています。


この説は因果関係について賛否両論があるので、「そんなことがあるのか!!」と思ってほしいというよりは、プラスチック問題に対して自分事としてとらえる機会になればいいかな、と思ってご紹介しています。

この記事を読んでプラスチック問題に興味を持った方がいたら、ぜひご自身でも調べてみてください!


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参考文献:

1.「令和2年版 環境・循環型社会・生物多様性白書」環境省、2020年

2.「止まらない精子減少の行方──人類の終わりのはじまり?」Daniel Noah Halpern、訳・Hiroshi Sawada、2018年、https://www.gqjapan.jp/life/news/20181127/sperm-count-zero、アクセス日:7月17日