レポート
AIってどうやって向き合えばいいだろう?。。。3
公開日:2025年11月09日
第4編
今後の動向
Googleのスンダー・ピチャイCEOは、次世代モデルのGemini 3を年内にリリースすることを明言しており、その性能向上に大きな期待が寄せられています。
特にコーディング能力の革命的向上や、Google検索とのシームレスな連携強化が期待されており、リサーチ業務がAIとの対話だけで完結する可能性が高まっています。
Googleは、AI研究の長い歴史と資本力に加え、Google検索、Gmail、Googleドライブ、YouTubeなど、日常的に使う膨大なサービス群との統合を進めているため、OpenAIに対する巨大なアドバンテージを持つことになります。
現時点のLLM市場は、OpenAI、Google、Anthropic、xAIが激しく競争し合う様相を呈しています。
AIの性能評価は日々更新され、GPT-5がトップになったり、Gemini 2.5 Proが特定のベンチマークで優位になったりするシーソーゲームのような状況が続いています。
Grok 3も一部のテストで既存モデルを上回り、勢力図を変える可能性も指摘されています。
将来的には、特定のモデルがすべてを担うのではなく、タスクに応じて最適なモデルを使い分ける時代へと完全に移行すると予測されています。
したがって、Gemini 3がリリースされても、OpenAIやAnthropicが次世代モデルを開発し続けているため、単独の企業が市場を完全に独占する可能性は低いと考えられます。
様々なモデルを試し、自分の探究テーマや作業内容に最適なツールを見極めるリテラシーを磨いていくことが重要です。
さいごに
最新のLLMモデルは、情報収集や文章作成を強力にサポートする「賢い道具」となり得ます。
しかし、探究学習を通じて、高校生の皆さんが身につけるべきは、AIが代替できない「一生モノの力」です。
思考と情熱は、AIでは書けない
探究活動において、問いを立て、情報を収集し、考えを整理し、そして自らの言葉で論理を展開すること、これこそが思考力を磨くプロセスそのものです。
総合型選抜では、大学側が求めるのは、知識や技能に加え、「思考力・判断力・表現力」や「学びに向かう力、人間性」などの資質・能力の総合力です。
書類選考や面接の場で重要になるのは、AIが生成した「完成された文章」ではなく、その文章の背後にある、皆さんが「大学で何を学び、どう将来に活かしたいのか」という意欲や情熱それに伴う課程、そして自分のやりたいことを伝える気持ちです。
AIはあくまであなたの探究を拡張するサポート役であり、最終的な判断と責任は人間が持つ必要があります。
AIを上手に活用し、その時間を論文を読み解く力 や、仲間と議論を重ねて新たな視点を得る活動 に費やすことで、自分の強みや可能性を見つけ、現役合格という結果 と、生涯役立つ「人間力」を掴み取りましょう。
以上