横浜校レポート
【オノマトペ解体新書】#03 あそぶんがくぶの逆襲②
公開日:2022年07月22日
皆さんこんにちは。慶應義塾大学文学部1年の藪優果(やぶゆうか)です。
ジリジリというよりムンムンな暑さの今日この頃。みなさん体調はいかがでしょうか?私は蝉が鳴くのを今か今かと待ち侘びています。ジリジリミンミンの大合唱を早く聴きたいですね!
さて、本日は「あそぶんがくぶの逆襲」Part2!
前回は文学部の実際の授業をいくつか紹介しましたが、今回はその続編!なぜ文学部で学ぶのか、私の考えを書いていこうかと思います。
前回も紹介しましたが、文学部の理念は「ことばを介して世界を見つめる」こと!ただ、それって実際何の役に立つの?
私は、文学部で学ぶ意義は大きく分けて3つあると思っています。
【①ことばの視点から既成概念問い直す】
そもそも、「役に立つ」ということばの定義を考えてみましょう。人をたくさん助けられること?お金になること?それとも、社会を180度変える発見のことでしょうか?
文学部は、このように「ことばそのもの」を考え、既成概念に疑問を投げかけます。
役に立つとはだれが決めるのか?一般に考えられている定義とは違う「役の立ち方」があるのではないか?などなど...
ことばは日常的に使われるものであるため、私たちの無意識を多く含みます。それらを分析することで、新しい価値創造の可能性を模索するのが文学部です。
【②人間存在の根幹に触れる】
皆さんは人間にとって無くてはならないものは何だと思いますか?
コロナ禍で、音楽に美術、演劇や出版など、文学部が守備範囲とするものたちが「不要不急」として制限されたのは記憶に新しいでしょう。それでは、文学部での学びは急を要しない娯楽的なものなのでしょうか?
私はそれに大きな声で異を唱えたいです。コロナ禍に限らず、私たちが人生の困難に見舞われたとき、生きることを真に支えてくれるのは文学をはじめとした文化活動だと思います。これによってこそ、私たちは明日への活力を得て、人間性を取り戻せるのではないでしょうか。
つまり、文学部の学びとは、人間を人間たらしめるものに直接触れることだと私は思います。
【➂学問自体の楽しさ】
ここまで堅苦しい話をしてしまいましたが、最後の意義として、単に楽しいから!
個性の強い仲間と共にことばの森を徘徊し、ときに迷いながら、ときに偉大さに圧倒されながら、ぐるぐるぐるぐる巡っているのが何よりの喜びで楽しみです。人間というカオスな世界を遊び歩く、「あそぶんがくぶ」な心意気が文学部の醍醐味です!
いかがだったでしょうか。文学部に興味ある!という方も、なにそれ美味しいの?という方も、改めて「文学部とは何か?」を考えるきっかけにして頂ければ幸いです。
さて次回は!「オノマトペ解体新書」のタイトル回収、オノマトペの不思議な特徴について深ぼっていこうと思います〜!おたのしみに!
☆過去アーカイブ☆
#01 オノマトペってなんだ?!
#02 あそぶんがくぶの逆襲①
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