横浜校レポート

【オノマトペ解体新書】#04 不思議な不思議なオノマトペ

皆さんこんにちは。慶應義塾大学文学部1年の藪優果(やぶゆうか)です。

大学の試験も無事に終了して夏休みに突入し、ルンルンな今日この頃。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?勝負の夏に向けて、メラメラと闘志をみなぎらせている頃でしょうか!



さて、本日は「不思議な不思議なオノマトペ」と題しまして、オノマトペの魅力について深堀りしていこうと思います。

初回でも説明しましたが、オノマトペとは「ツルツル」「ドキッ」のような言葉たちの総称です。特に「クルクル」「サラサラ」のような「ものごとの身振りや状態を表す」擬態語は日本語特有の文化です。


そんなオノマトペですが、実は摩訶不思議な特徴があるのです。

例えば「キツテ」「モルネ」であれば、どちらが丸っこくて、どちらが角ばった形だと思いますか?この二つはどちらも存在しない言葉ですが、多くの人が前者が角ばっていて、後者が丸っこいと感じるのではないでしょうか。

このような、音から感覚的に感じる情報を「音象徴」といいます。


そして、オノマトペはこの「音象徴」を強く持つ言葉なのです!

「いぬ」という音と「犬」という存在が全く無関係であるように、本来、音と言葉の意味は直接結びつきません。しかし、音象徴をもつオノマトペは、音と言葉の意味が密接に結びついていることが多いのです。


ここで分かりやすい例を一つ。ものが坂を転がる場面を「コロコロ」「ゴロゴロ」のそれぞれで思い浮かべてみてください。

「ゴロゴロ」ではより大きくて重そうな岩などを想像したのではないでしょうか?

このように、濁音には「大きい」「重い」「強い」「騒がしい」イメージがあると考えられています。


ほかにも、爽やかなイメージの「さ行」や硬いイメージの「か行」などなど...。ぜひ皆さんもいろいろなオノマトペを観察して、音象徴を見つけてみてくださいね!


☆過去アーカイブ☆

#01 オノマトペってなんだ?!

#02 あそぶんがくぶの逆襲①

#03 あそぶんがくぶの逆襲②


☆早稲田塾からのお知らせ☆

現在、早稲田塾では、総合型・学校推薦型選抜の受験を検討してみたい!という方向けにオンラインにて説明会を行っています。

「総合型・学校推薦型選抜ってそもそも何?」という方、大歓迎です!

最新の大学入試情報を知らずに一般選抜のみの受験をするのはもったいない!是非、この機会にご参加ください。詳しくはコチラ