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総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)情報
指定校推薦とは?5分でわかる指定校推薦の基礎知識

そもそも指定校推薦とは?
指定校推薦とは、大学側が指定した高校の生徒のみが出願できる入試制度です。
指定校推薦で出願するにはまず、高校からの推薦を受ける必要があります。これがいわゆる「校内選考」と呼ばれるものです。校内選考では評定平均値だけでなく、部活や委員会などの学内活動などを含めて総合的に評価され、推薦を受けられるかが決まります。その後、大学内での選考を経て正式な合否が決定します。
指定校推薦で受けられる大学は、主に私立が中心であり、高校によって様々です。自分が通う高校にどのような大学の指定校推薦枠があるのか、進路担当の先生などに確認してみるのが良いでしょう。
他の推薦入試との違いは?
大学入試は、学力試験を中心に合否が決まる「一般選抜」と、志望理由書や面接などが課され多面的に評価される「総合型・学校推薦型選抜」に分けられます。
総合型選抜は、出願条件(評定平均や英語資格など)を満たしていれば誰でも出願可能な入試方式です。大学によっては、評定平均や英語資格が不要な総合型選抜もあります。どの高校からも出願可能な場合がほとんどです。
一方で、学校推薦型選抜で出願するには学校長の推薦が必要です。学校長からの推薦を受けるには、前述したように評定平均値や学内での活動などが影響します。今回解説している「指定校推薦」は、この学校推薦型選抜の一つです。 また、「指定校推薦」以外の学校推薦型選抜として「公募制」が挙げられます。学校長からの推薦があり、大学の出願条件を満たしていればどの高校からも出願できるのが特徴です。
「指定校推薦は100%合格する」という話も聞きますが、それは間違いです。 指定校推薦は、あくまでも学校推薦型「選抜」。校内での枠を取れたらそれで終わり、ではありません。「選抜」という名の通り合否があるため、合格を確実なものにするためには、きちんと対策をすることが重要です。
指定校推薦はどんなスケジュールで進むの?
高校や大学によって異なりますが、基本的なスケジュールは以下の通りです。
6~8月:募集要項配布、校内推薦の希望者募集
9~10月:校内推薦者決定
10~11月:試験実施
12月:合格発表
実際の試験内容やポイントは、次のコーナーで解説していきます。
指定校推薦説明会
私大 総合型・学校推薦型選抜で合格実績No.1を誇る早稲田塾が、指定校推薦を徹底解説!実際に指定校推薦で合格した先輩の事例なども交えながら、入試のポイントをお伝えします。
開催日時
5/9(金) 19:30~20:30
指定校推薦の試験内容
指定校推薦における選抜は二段階に分けられます。
STEP1:校内選考
各高校には大学から割り当てられた推薦枠があり、その推薦枠を超えた場合は、高校内で選考が行われます。校内選考の基準は高校にもよりますが、評定平均値が高いほど有利になるほか、部活や委員会などの活動に積極的に取り組んだ経験も評価されます。
STEP2:大学内選考
無事に高校から推薦をもらえると、次は大学内の選考に進みます。大学内選考でほとんど課されるのは、志望理由書や自己推薦書などの提出書類です。そのほかにも小論文や面接、大学入学共通テストの点数を提出する場合もあります。
提出書類では総合型選抜の志望理由書と同様、その大学学部の志望動機や学びたいこと、そして将来それらをどのように活かすかが問われます。自分が全く関心のない学部を選択してしまうと、ここでつまずいてしまうかもしれません。指定校推薦を目指すなら、「自分が何に関心があるのか」「大学で何を学びたいのか」を早い段階から明確にしておくことが重要といえます。
指定校推薦におけるポイント
指定校推薦は、合格した場合に入学することを確約する「専願」の入試方式です。そのため、「受かりやすいから」「有名大だからなんとなく」といった理由で選んでしまうと、大学学部とのミスマッチが起こる可能性があります。有意義な大学4年間にするためにも、大学学部選びは慎重に行いましょう。
そもそも大学が指定校推薦を実施している理由は、アドミッションポリシー(大学側が求める人物像をまとめたもの)と合致した人財を探すためです。「〇〇大学 アドミッションポリシー」と検索すると、各大学のアドミッションポリシーを見ることができます。自分が受けたい大学がどのような人財を求めているのかをしっかり把握し、その内容と自分が学びたいものとがマッチしているかを確認することが大切です。
指定校推薦で合格した先輩の声


立教大学文学部
千葉県立国府台高校出身
有村想来くん
早稲田塾の授業では、自分の意見を発表したり、自分とは全く異なる他の生徒や大人の意見を聞いたりする機会がたくさんあります。立教大学の志望理由書作成や探究テーマを掘り下げていくときも、別の人の視点から自分の活動を観察し、「自分のこういう部分がまだ足りていないのではないか」と客観的に考えることができるようになりました。また、「大学への小論文」で幅広いテーマに触れたことで、自然と社会問題に対しても目を向けられるようになりました。