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保護者世代とこんなに違う!2025年度以降の共通テストに向けて大切なこととは?
2020年度まで実施されていた大学入試センター試験に代わり、2021年度入学者選抜より大学入学共通テストが導入されました。さらに現高校1年生が受験する2025年度入試では、学習指導要領の改訂に伴って共通テストの出題科目や内容が大幅に変更されます。たとえば「国語」科目では大問が1つ増え、試験時間も80分から90分に延長されることが既に告知されています。
「より発展的な思考力が問われるようになる」など、求められる能力が変化し続ける中で「保護者の世代と全く違う試験」となった大学入学共通テスト。 実際に、求められる力はどのように変化しているのでしょうか?
今回は2023年度(今年度の大学入学共通テスト)と2007年度(大学入試センター試験)の国語の問題を比較しながら、2025年度(試作問題)の問題も参照し、保護者世代との変更点について徹底解説します!
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速報!2023年度の大学入学共通テストはどうだった?
2007年と2023年では何が変わった?
以前のセンター試験では、漢字や語句の意味を問う問題での「知識と量」、評論や小説における「問題を理解し、根拠を導き出す力」などが主に求められていました。
ほとんどの問題が、
「○○とはどういうことか、その説明として最も適当なものを選べ。」
「主人公の心情として最も適当なものは、次のうちどれか。」
といったものです。
こういった問題では、当てはまるものを選ぶ、もしくは間違っているものを選択肢から外すために、本文中から論理的な根拠を探し出さなくてはなりません。なぜその答えが正しいのか、間違っているのかという明確な理由や根拠を探すための、速読力や問題理解力が非常に重要だったといえます。
2023年度大学入学共通テスト(国語)においても、センター試験と同様
「○○の説明として最も適当なものを選べ。」
といった、論理的に根拠を考える問題は出題されています。
しかし大学入学共通テスト導入により、大きく変わった点があります。
例えば、
・複数の文章や資料が出題
・生徒の話し合いにおける空欄を補う形式の設問
が挙げられます。
何が変わったのか、詳しく見ていきましょう。
文章や資料の数が増えている!
第1問の評論では、異なる観点から論じた2つの文章が「文章Ⅰ」「文章Ⅱ」といった形式で出題されました。また第2問の小説では、「資料」「構想メモ」といった新たな資料を組み合わせた設問が出題されています。
このように、センター試験が大学入学共通テストに代わり特に重要となったのは「複数の文章・資料を処理する思考力」です。以前までは一つの文章から根拠を導き出していたものが、資料の数が増えたことで、資料同士を比較したり照らし合わせたりと、徐々に考える力が複雑化してきています。つまり筆者以外の視点による考察との関連性を思考する、高度な力が問われるようになってきたのです。
生徒の話し合いにおける問題も!
大学入学共通テストでは、文章中から答えを導き出すだけでなく、「生徒の話し合いにおける空欄を補う」という問題も出題されています。
つまり出題されている文章がどのような趣旨で出されているのか、内容をどこまで理解できているのかといった点まで見られるようになってきています。
現在の大学入学共通テストは、多くの問題が「知識」や「問題理解力・速読力」だけでは太刀打ちできません。文章の内容まで理解した上で複数の文章や資料の要点や関連性を読み取る必要があるなど、求められる力は多様になってきているのです。
こんなに変わる!2025年度以降の大学入学共通テスト
2022年4月に高校に入学した現高校1年生から、「新学習指導要領」に基づいた授業がスタートしています。それに伴い、大学入学共通テストの内容も大幅に変更される予定です。
2025年度以降の大学入学共通テスト(国語)の一番の変更点は、まとまった一つの文章を読むのではなく、生徒がまとめたと想定したレポートや資料に対しての問題が出題されることです。レポートの内容を捉え直したり、根拠の示し方について考察したりと、従来の「文章中から根拠を導き出す」ものとは大きく異なります。作者の意図を読み取るだけでなく、複数の視点から論じられる資料の要点や関連性を読み取る必要があります。
資料の種類は様々で、どのように出題されるかわかりません。つまりただ文章を理解するだけでなく、日頃から「複数の資料を読み取る」「レポートを解釈したり根拠を捉え直したりする」といった、より実践的な学びがこの大学入学共通テストに直結するといえるでしょう。
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何から始めれば良い?大学入学共通テストに向けてやるべきこと
2025年度以降の大学入学共通テストで最も重要なのは、テクニックや付け焼刃の対策では身につかない「思考力」や「高度な読解力」です。具体的には、
・複数の文章や資料を読み取る力
・根拠をもって論理的に要約する力
・それらを考察したり捉え直したりする力
といったものが挙げられます。
これらの力は従来の学習を超えた「探究活動」など、より実践的な学びの中で身につきます。 高校での主体的な授業や学習を想定した問題が増加しているなど、その重要性は明らかです。単なる知識のインプットではなく、それらをどのように応用していくか、既存のものをどのように捉え直していくか、そういったプロセスを経てはじめて「思考力」や「高度な読解力」は身についていくといえるでしょう。