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総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)情報
【2026年度入試最新版】総合型選抜とは?5分でわかる総合型選抜の基礎知識

総合型選抜とはどんな入試?選考方法やスケジュールを徹底解説!
feature
総合型選抜は大学側が「出会いたい学生」を探す入試
総合型選抜は、大学がアドミッションポリシー(大学側が求める人物像をまとめたもの)と合致した人財を探すため、提出書類や面接、小論文など様々な試験を組み合わせ、一人ひとりを丁寧に評価する入試方式です。
総合型選抜で最も強く問われるのは、「あなたがその大学で何を学び、どう将来に活かしていきたいのか」という意欲や情熱。アドミッションポリシーをよく理解し、志望動機や大学での研究内容を具体的に述べられるようにしておく必要があります。
今後、基礎学力がこれまで以上に重視される傾向に
総合型選抜は、アドミッションポリシーと学生とのマッチングを見るため、時間をかけ丁寧に選考することを目的として作られた入試方式です。大学・学部によって出願資格や選考方法が異なりますので、志望大学がどのような試験を行っているか確認しましょう。
また、文部科学省は大学入試改革に伴い、総合型選抜を含むすべての入試方式で学力評価するよう方針を打ち出しました。そのため、今後は総合型選抜でも、英語資格試験や、面接、プレゼンテーション、大学入学共通テストなど、何らかの形を通して学力を確認するケースが増えると予測されます。基礎学力の対策も必須です。
総合型選抜は入試時期が早く、年内に合格が決まることが多い

総合型選抜は、9月1日以降からスタート、また合格発表日は11月1日以降と文部科学省より定められています。
つまり、夏休み明けには試験が始まり、早ければ年内に大学合格が決まります。
一般選抜は、1月の中旬の土日に共通テストがあり、2月1日から私立の個別試験が始まります。比較すると、かなり早く合格通知を貰える入試であるということがわかると思います。
総合型選抜よくある質問 Q&A
ここでは、総合型選抜に関するよくある質問にお答えします!
国公立大学にも総合型選抜はあります。特に近年では、大学入試改革の影響により総合型選抜を実施する国公立大学が大きく増加しています。
代表的な選抜方法としては1次選考で書類審査、2次選考で小論文、面接などが挙げられます。また出願条件として、評定平均や英語資格試験の成績が問われる場合もあります。そのほかにもグループディスカッションやプレゼンテーション、口頭試問など、選抜方法は大学学部ごとに特色があります。
まずは「どのような総合型選抜が実施されているのか」という情報収集から始めてみましょう。出願条件や試験内容などをチェックし、何を準備していくかを明確にします。 試験内容の詳しい解説や攻略方法は、早稲田塾のオンライン説明会でもお伝えしています!この機会にぜひご参加ください。
「AO入試」が「総合型選抜」へ 大学入試改革でどう変わった?
2021年度入試から「AO入試」は「総合型選抜」へ
文部科学省は、多面的・総合的な評価の観点から改善を図りつつ、入学者選抜の特性を明確化するために、2021年度入試から入試区分を下記のように変更しました。
一般入試→一般選抜
AO入試→総合型選抜
推薦入試→学校推薦型選抜
全ての入試で求められる学力が共通化。
入試名称の変更に伴い、総合型選抜においては、受験生の総合的な学力を丁寧に評価するために必要な期間を考慮するとともに、高等学校教育の学習を終える時期とできるだけ近い時期に出願・合格発表が行われる方が適当だとの観点から、実施時期が変更されました。
出願時期 | 合格発表時期 | |
AO入試 | 8月以降 | 設定なし |
総合型選抜 | 9月以降 | 11月以降 |
また、学力の3要素:「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度(主体性・多様性・協働性)」を全ての入試方式で偏りなく、多面的・総合的に評価するという方針を打ち出しています。そのため、総合型選抜でも評定平均や資格・検定試験の成績等を用いて基礎学力を見たり、一般選抜でも、調査書や活動報告書の提出があったりと、求められる力が今までより広範囲になります。
総合型選抜のこれまでの流れ 最初に導入したのはあの大学!
history
総合型選抜(AO入試)を最初に導入したのは慶應大!
1990年、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) が、それまで欧米で行われていたAO入試(総合型選抜) を日本で初めて実施しました。
一般入試が主流だった当時、キャンパス開校と同時に総合型選抜を導入したSFCの取り組みは、非常に画期的でした。パイオニアであるSFCは今でも、総合型選抜の募集人員を各学部100名から150名に増員するなど、より注力しています。
また、SFCでは、総合型選抜で入学した生徒が高いモチベーションを持って励むことで、一般選抜で入学した生徒よりも好成績を収めていることを、追跡調査で証明しています※。まさに、アドミッションポリシーに合致した目的意識の高い生徒を、狙い通り総合型選抜で獲得できている好例です。
※中室
牧子・慶應義塾大学総合政策学部准教授「「AO入試」の再評価 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を事例に」『Keio SFC journal Vol.14 No.1』2014
国立大学でも、2000年に東北大学、筑波大学、九州大学が総合型選抜を導入。以来、国公立、私立ともに、総合型選抜を実施する大学は年々増加しています。