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総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)情報
【2026年度最新版】倍率の高い大学は難しい?総合型選抜の「倍率」を基礎から解説!

倍率はその大学の競争率を示す重要な指標であり、合否にも大きく影響します。そのため、多くの高校生が気になっているところでしょう。
この記事では、倍率が高くなる要因や大学ごとの倍率一覧、高い倍率でも合格を勝ち取った先輩の声を紹介します!
総合型・学校推薦型選抜の倍率の目安は?
まずこの記事では、大学入試における「倍率」を、大学の合格者に対する志願者の割合を表します。文部科学省が発表した2024年度一般選抜の平均倍率は、国公立大学が約3.7倍、私立大学が約2.8倍であるのに対し、総合型・学校推薦型選抜の平均倍率は、国公立大学が約2.5倍、私立大学が約1.6倍でした。(※倍率=入学志願者/合格者で算出)
より具体的な学校推薦型選抜の倍率の目安として、以下に2024年度上智大学総推薦入試(公募制)の例を紹介します。
学部 | 募集人数 | 志望者数 | 合格者数 | 倍率(志望者/合格者) |
---|---|---|---|---|
外国語学部 | 133 | 177 | 100 | 1.8 |
法学部 | 53 | 150 | 54 | 2.8 |
国際教養学部 | 37 | 68 | 30 | 2.3 |
理工学部 | 30 | 45 | 19 | 2.4 |
総合グローバル学部 | 60 | 147 | 58 | 2.5 |
総合人間科学部 | 67 | 207 | 73 | 2.8 |
神学部 | 8 | 20 | 15 | 1.3 |
文学部 | 109 | 207 | 97 | 2.1 |
経済学部 | 51 | 130 | 46 | 2.8 |
倍率からわかる総合型選抜の特徴
ここまで総合型選抜の平均倍率や上の表を見て、意外と倍率が低いと感じた方も多いのではないでしょうか。これは、総合型選抜が増加しているとはいえ、まだまだ一般選抜のほうがメジャーな入試方法とされているからです。大学入試に総合型選抜という選択肢が増えることはそれだけで大きなアドバンテージになるでしょう。また、募集人員が少ないのでためらう人が多いことも倍率が低くなる要因となっています。
しかし、募集人数よりも合格者数が少なくなるケースが多いということは注目すべき点です。これは総合型・学校推薦型選抜が「大学が本当に求めている学生」のみを選抜する入試だからです。募集人員が少なくても自分の熱意を大学に伝えることができれば確実に合格できます。合格するためには、倍率よりも自分の学びたいことや培ってきた力が大学のでの学びとマッチするかを重視すると良いでしょう。
各大学の倍率を比較してみよう
ここからは、各大学の総合型・学校推薦型選抜と一般選抜の平均倍率を紹介します。総合型・学校推薦型選抜は倍率が高いという印象を持っている人も多いかもしれませんが、一般選抜よりも倍率が低い大学も多いことがわかります。
◎国公立 2024年度総合型・学校推薦型選抜(※倍率=入学志願者/合格者で算出)
入試方式 | 倍率(総合型・学校推薦型選抜) | 倍率(一般選抜) | |
---|---|---|---|
東京大学 | 学校推薦型選抜 | 2.1 | 3.1 |
名古屋大学 | 総合型・学校推薦型選抜 | 2.7 | 2.5 |
九州大学 | 総合型選抜 | 3.4 | 3.1 |
筑波大学 | 学校推薦型選抜 | 3.1 | 3.7 |
一橋大学 | 学校推薦型選抜 | 1.8 | 4.6 |
東京都立大学 | 総合型・学校推薦型選抜 | 2.3 | 4.2 |
横浜国立大学 | 総合型選抜 | 3.2 | 5.1 |
金沢大学 | 総合型・学校推薦型選抜 「志」特別入試 |
4.1 | 4.1 |
広島大学 | 光り輝き入試 | 3.0 | 2.7 |
愛媛大学 | 総合型・学校推薦型選抜 | 2.3 | 2.7 |
◎私立 2024年度総合型・学校推薦型選抜(※倍率=入学志願者/合格者で算出)
学部 | 入試方式 | 倍率(総合型・学校推薦型選抜) | 倍率(一般選抜) | |
---|---|---|---|---|
慶應義塾大学 | 文学部 | 自主応募制による 推薦入学者選考 |
2.1 | 3.5 |
慶應義塾大学 | 環境情報学部 | 夏秋AO | 4.5 | 6.0 |
早稲田大学 | 文化構想学部 | 全国自己推薦入学試験 | 5.7 | 10.2 |
早稲田大学 | 人間科学部 | FACT選抜 | 1.2 | 7.2 |
上智大学 | 文学部 | 推薦入学試験(公募制) | 2.1 | 3.6 |
上智大学 | 理工学部 | 推薦入学試験(公募制) | 2.4 | 2.9 |
国際基督教大学(ICU) | 教養学部 | 総合型選抜 | 2.7 | 3.4 |
青山学院大学 | 文学部 | 自己推薦 | 3.5 | 3.6 |
青山学院大学 | 地球社会共生学部 | 自己推薦 | 2.4 | 4.8 |
立教大学 | 文学部 | 自由選抜入試 | 3.8 | 3.7 |
立教大学 | 理学部 | 自由選抜入試 | 2.7 | 3.6 |
立教大学 | 現代心理学部 | 自由選抜入試 | 5.0 | 6.0 |
中央大学 | 法学部 | 英語運用能力特別入学試験 | 2.5 | 4.0 |
中央大学 | 国際経営学部 | 自己推薦入学試験 | 1.6 | 3.6 |
関西学院大学 | 商学部 | 特色入学試験 | 2.0 | 3.1 |
関西学院大学 | 国際学部 | 特色入学試験 | 3.0 | 6.4 |
関西学院大学 | 建築学部 | 特色入学試験 | 1.6 | 2.5 |
同志社大学 | 文学部 | 推薦選抜入学試験 自己推薦入学試験(公募制) |
2.3 | 2.7 |
同志社大学 | 経済学部 | 推薦選抜入学試験 自己推薦入学試験(公募制) |
1.8 | 3.3 |
同志社大学 | スポーツ健康科学部 | 推薦選抜入学試験 自己推薦入学試験(公募制) |
2.7 | 3.3 |
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倍率が高い大学の入試は難しい?
先ほどの表には倍率の高い総合型・学校推薦型選抜も含まれていたため、不安に感じた方もいるかもしれません。しかし、総合型選抜においては倍率が高いからといって合格が難しいとは限りません。総合型選抜は、学力だけではなく今までの経験や学習意欲、自分と大学とのマッチ度が評価されます。そのため、自分なりの目標を明確にし、しっかりと準備を行えば高い倍率でも十分に合格する可能性があります。
逆に倍率が低い場合でも、大学や学問への熱意がなければ簡単に合格できるわけではないので倍率を過度に気にしすぎないように注意しましょう。
高い倍率の入試を突破した先輩の声
立教大学観光学部の求める人物像を見ると、観光の専門家を排出したいと書いてありました。つまり、スペシャリティな知見が望まれるということ。その素質が自分にはあるという想いを、精一杯小論文で表現しました。相手に伝わるよう明確にアピールできたのが、合格につながったと感じています。 もう少しやっておけば良かったなと思うのは、やはり学校の勉強でしょうか。評定平均を上げておけば出願できる大学が増え、倍率が低めの受験方式を狙えることもあります。総合型選抜は、一般選抜と両立することで合格のチャンスが広がるので挑戦する価値があります。合格の秘訣は、とにかく行動力!自分の好きなことに突き進み、その熱意を思う存分大学にアピールしましょう。
総合型選抜は、実績がある人のための特別な受験方式という印象が強く、「私には無理だ」と考えて、自信を無くしてしまう人が少なくないと思います。でも、実際はそんなことはありません。「好きなこと」や「やりたいこと」に対する熱意を持ち、大学でさらに深めていくという気概で挑戦すれば、誰でも合格をつかみ取れる受験方式だと思います。 途中で嫌になったり、「なんでこんなに難しいことをやっているんだ」と思ったりすることもあるかもしれません。しかし、大学は自分の夢に近づくために進学します。途中で逃げ出したくなっても、めげずに踏ん張って向き合えば、最終的には理想的な結果が待っているはずです。後悔のない受験生活になることを応援しています。
まとめ
総合型・学校推薦型選抜は一般選抜よりも倍率が低い傾向がある
一方で、総合型・学校推薦型選抜では「大学が本当に求めている学生」しか合格できない
→倍率は参考程度に見るのがおすすめ
→自分の学びたいことと大学のマッチ度を重視するべき
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