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総合型・学校推薦型選抜(AO・推薦入試)情報
【大学入試】2026年度 学校推薦型選抜・総合型選抜とは?違いや対策ポイントを解説!

近年の大学入試では、学力試験だけでなく、人物面や意欲を評価する選抜方法が増えています。
特に注目されているのが「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」と「総合型選抜(旧AO入試)」です。この2つの選抜方式の違いや特徴、受験対策のポイントを最新の情報をもとに2026年度版情報としてわかりやすく解説します。
学校推薦型選抜・総合型選抜 これまでの流れ
1990年、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)が、それまで欧米で行われていたAO入試(総合型選抜)を日本で初めて実施しました。国立大学でも、2000年に東北大学、九州大学、筑波大学が総合型選抜を導入。以来、国公立、私立ともに、学校推薦型選抜・総合型選抜を実施する大学は年々増加しています。2021年度の大学入試改革に伴い、「推薦入試」は「学校推薦型選抜」に、「AO入試」は「総合型選抜」に名称変更されました。
2024年度の大学入試において、総合型選抜を実施する大学が670大学、2,154学部となり過去最高を記録しました。この傾向は今後も続くと予想されます。
時流とともに、進化を続ける学校推薦型選抜・総合型選抜。どんな力が求められるのか、どんな試験が行われているか、現状を詳しく知り、合格のためにすべきことを考えていきましょう。
学校推薦型選抜とは?
(1)概要
学校推薦型選抜は、高校3年間の成績や探究活動に基づき入学適性を測ります。また、高校からの推薦を受けて出願する入試方式で、大学が指定した高校の推薦枠に選ばれた生徒のみが受験できる「指定校制」と受験資格を満たし、高校から推薦があればどの高校からも出願できる「公募制」に分かれます。
①指定校制
主に私立大学にて実施。自分の通っている高校が大学側から指定されていなければ出願できない。
推薦枠を勝ち取るためには校内選抜を通過する必要があるが、通過後の合格率は高い。
・試験のスケジュール
校内選抜(主に夏~9月頃)→大学へ出願(11月1日以降)→選考→合格発表(12月1日以降)
②公募制
多くの大学で行われている。大学が設定した出願資格である「評定平均」などをクリアすれば、全国どの高校からでも出願できる。
・試験のスケジュール
出願(11月1日以降)→一次選考→二次選考→合格発表(12月1日以降)
※国公立大学など一部の大学では大学入学共通テストを課す。
(2)主な特徴
・出願に学校長の推薦が必要
・高校での評定平均が重視される
・共通テストを課すかどうかは大学による
・「指定校制」では特定の高校に割り当てられた枠で推薦される
・「公募制」では多くの高校から推薦を募る
(3)選考方法の例
①指定校制
・校内選抜→評定平均、部活、委員会活動、出席状況、授業態度など、学校生活を総合して評価。
・大学の選考→面接審査(個人・グループディスカッションなど)、小論文、講義理解力テストなど
②公募制
・一次選考
書類審査(志望理由書、活動報告書など)
・二次選考
・面接審査(個人・グループディスカッション)、小論文、講義理解力テストなど
・共通テスト(大学による)
(4)学校推薦型選抜を目指すうえで心がけること
指定校制では、高1から高3(1学期・前期)までの評定平均や部活の成績、生活態度などを総合的に評価し、校内選抜が行われます。公募制では、評定平均の出願基準が設けられているケースが多く見られます。いずれにしても学校推薦型選抜に挑戦するなら、早い段階から学業やその他の課外活動に対しても、高い意識を持ち高校生活を過ごすことが重要です。
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総合型選抜とは?
(1)概要
総合型選抜は、大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合うかどうかを重視し、面接・小論文・活動実績などを総合的に評価する入試方式です。総合型選抜で最も強く問われるのは、「あなたがその大学で何を学び、どう将来に活かしていきたいのか」という意欲や情熱。学力以外の要素を重視した入試で、受験生の学習意欲、個性、適性、将来性などを総合的に評価されます
(2)主な特徴
①学力以外の要素を重視
・志望理由書・活動報告書・プレゼンテーションなどを課す大学が多い
・高校時代の活動歴や意欲・個性が重視される
②大学が求める人物像とのマッチング
多くの大学で行われている。大学が設定した出願資格である「評定平均」などをクリアすれば、全国どの高校からでも出願できる。
・各大学が定めるアドミッションポリシーに合致する学生を選抜することを目的としています。
・出願書類の作成や面接対策を通して、大学や学部への理解を深めることが大切です。
③年内に合否が出る場合が多い
・選考時期が早いため、年内に合否が決まる場合が多い
(3)選考方法の例
・書類審査(志望理由書、活動報告書など)
・面接(個別または集団)
・小論文やプレゼンテーション
・一部で基礎学力試験・共通テスト利用
(4)総合型選抜の注意ポイント
①各大学の募集要項を必ず確認する
・出願資格や選考方法、出願期間などは大学によって異なるため、必ず募集要項を確認しましょう。
②自分の強みや個性を理解する
・自分の強みや個性を理解し、それを大学に効果的にアピールできるように準備しましょう。
③早めの準備が大切
・総合型選抜は準備に時間がかかるため、早めに準備を始めることが大切
学校推薦型と総合型の違い
総合型選抜 | 学校推薦型選抜 | |
---|---|---|
推薦の有無 | 不要 | 必要 |
評定平均の制限 | 制限なし(大学により条件あり) | 多くの場合あり |
出願主体 | 受験生本人 | 学校 |
評価重点 | 意欲・適正・活動実績 | 学業成績・人物評価 |
選考内容 | 面接・小論文・プレゼンなど | 面接・小論文・評定平均など |
受験対策のポイント
・評定平均を高く保つことが前提
・学校の指導に従って準備を進める
・面接練習や志望理由の明確化が重要
・指定校の場合は「推薦枠の競争」にも注意
・志望理由書や活動報告書を早めに準備する
・学校外の活動実績(ボランティア・大会出場など)も活かせる
・模擬面接や自己分析を丁寧に行う
・プレゼンや小論文の練習も必要
まとめ:あなたに合った選抜方式を選ぼう
「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」は、それぞれ異なる特徴と評価基準があります。高校時代の学びや活動、進学後の目標と照らし合わせて、自分に合った方式を選ぶことが大切です。早めの情報収集と対策で、自分らしい入試を目指しましょう!