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2026年度共通テストの傾向を解説!理系編【数学、理科、情報】
2026年1月17日(土)と18日(日)、新学習指導要領に移行後、2回目となる「大学入学共通テスト」が実施されました。この記事では、2026年度共通テストの理系科目について傾向を解説し、現在の受験生に求められている力についてお伝えします 。
<数ⅠA>
必答問題4題で構成されていて、全体の分量は昨年度よりやや減少しましたが、ヒントの考察に時間を要すると思われ難化したといえます。今年度は数と式に関する出題がありませんでした。さらに、新課程に移行して昨年から出題範囲が変わった「データの分析」では、今年は散布図や箱ひげ図の読み取りや相関係数の計算など基本的な事項が幅広く出題され、仮説検定に関する出題はされませんでした。
大学入学共通テストでは、対話形式で問題解決を行う問題、PC画面上で関数のグラフや図形を動かすときの考察を行う問題、日常生活(学校生活)での数学の活用の場面を切り取った問題、など様々な出題が考えられますが、まずは「計算を最後までやり抜く」、「図やグラフを描いて考える」といった基本的なことを地道に積み重ねることによって、確固たる基礎を身につけましょう。
<数ⅡBC>
昨年変更した通り、数学Ⅱ部分の3問と数学BC部分の4問の中から3問選択という合計6つの大問が出題され、丁寧な誘導のもと論理の流れを問う設問が多くみられました。第3問「微分積分」では条件を順次追加していくことでグラフの可能性を絞り込む、目新しい形式の問題が出題されました。
大学入学共通テストの数学II・B・Cでは、数学I・Aの学習を土台とした発展的な出題が多いため、数学I・Aが未完成な状態では高得点は望めません。まずは、できるだけ早く数学I・Aを完璧なものにしましょう。数学II・B・Cは、数学I・A以上に抽象的な問題が多く、また計算量も多いため、時間が足りないと感じることが多いと思います。大学入学共通テスト対策としては、限られた時間で正確に解けるように演習を繰り返すことが欠かせません。
<物理>
今年も概ね昨年以前の本試験に類する出題傾向と出題形式で実施されました。ただし、昨年度まで毎回出題されていた実験を題材とする大問は出題されませんでした。厳密に考えると難しい現象を題材としていますが、もともとの解答選択肢の数が少ないことに加えて、明らかに誤った選択肢を消去することで救われる可能性も高い問題の作りになっています。
共通テストでは、問題文で与えられた現象の説明やグラフから解答に必要な情報を見出し、物理法則を用いて正しく結論を導き出す能力が問われています。出題形式としては、グラフや図を選択する問題、選択肢の組合せ問題などが頻出です。60分という短い時間の中で網羅性を出すため、繁雑な計算や高度な考察を要する問題は出題されにくい傾向にありますが、正確に状況を把握し、正確に物理法則を適用し、正確に手早く計算、解答していくことが求められています。
<化学>
共通テスト特有の問題文を読み込んで既存の知識を活用しながら解答する問題が複数題出題され、全体として知識問題と思考問題がバランス良く出題されました。第1問の「アルコールロケット」の実験に関する問題は、実験内容をよく読み、状況を把握して解答を導く必要があり、特に時間を要する問題でした。例年総合問題が出題されている第5問では、「身のまわりに使われている化学物質」を題材に、理論化学、無機化学、有機化学すべての分野からの融合問題が出題されました。
共通テスト化学では、単に知識を問う問題だけでなく、「思考力」を問う問題も多く出題されます。普段から公式や反応式を丸暗記するような表面的な学習だけでなく、「自分で立てた計算式で何を求めているのか、自分で書いた反応式はどのような化学現象を表しているのか」といった、根本的な部分を理解しながら学習を進めるように心がけましょう。
<生物>
大問数は昨年同様5題。A・B分けの問題がなく、大問当たりの配点が全て20点に揃いました。知識問題が減少して実験考察問題の分量が増加し、難しめの問題も散見されましたが、その分易しめの問題も多く出題されました。各大問は、単一の単元からの出題だけではなく、複数の単元からなる総合問題も出題されます。
大学入学共通テスト生物の主題は考察問題にあるといっても過言ではありません。リード文の理解、実験データの読み取り、実験計画、計算など必要な力は多岐に渡り、しかも解くのに時間がかかり、得点差がはっきり出ます。これらの考察問題は、多くの問題に触れることで、短時間で解けるようになります。二次試験型の問題集などで訓練しておくとよいでしょう。
<地学>
2025年度と同様、図やグラフをふんだんに用いた出題でした。地学の基本知識があれば、丁寧に読み解いていくことで正解に至る問題が多く出題されました。第1問は総合問題的で、2026年はタイムマシンを用いたという仮定の下、古生物・日本列島形成・アイソスタシー・超新星爆発・仮想惑星の大気循環が問われました。
これまでの共通テスト地学では、教科書からまんべんなく出題されています。その点は今後の共通テストでも変わらないでしょう。また、煩雑な計算を伴う問題は、決して多くはありません。一方、図やグラフを読み解く問題、選択肢に図がある問題は頻出です。一通り地学基礎分野を学んだら、共通テスト地学基礎過去問を新しいものから順に解いて、基礎学力を確かめましょう。「自然現象の理解」「モデル化」を意識して学習することが大切です。
2025年度と同じ構成でしたが、出題内容には変化があり、マーク数が大幅に増加しました。第2問Bでは、試作問題や25年度の本試験では乱数を用いた確率シミュレーションが中心でしたが、26年度の本試験では傾向が変化し、ビット演算による画像の透過・重ね合わせがテーマとなりました。しかし共通テストにおいて、何かしらの具体例や現実的な関心に即した問題が出題されていることはこれまでと一貫しています。試作問題や過去問の題材だけでなく、デジタル機器が日常的に用いられる現代社会のなかで、それらのソフトウェアがどのような仕組みで動いているのかに関心を持つことが望まれます。
情報Iは実践的性格が強い科目ですから、日々の学習の合間にも、時事的な問題に対する感度を高く持って、気になったトピックについては自主的に調べてみることが有効です。また、第4問の「データの活用」は数学Bの「確率分布と統計的な推測」にもヒントとなる内容が含まれており、情報Iの範囲でも「モデル化とシミュレーション」の内容と通じる部分が大きいので、様々な角度から併せて学習することが効果的です。
受験生に求められる力とは
共通テストの出題傾向は固まってきてはいますが目新しい問題も出題されており、「知識・技能」だけでなくその場で解答を導き出す「思考力・判断力・表現力」が重要になっています。また、各教科の基礎知識を実践的な問題に結びつける必要があるため、普段から日常のさまざまな事象を数学的、科学的観点から観察する「学びに向かう力・人間性等」も大事です。そのためには、学校の授業で学んだことを活かして、自ら問いを立てて考えてみる事が効果的です。各科目の授業だけでなく「総合的な探究の時間」も学びに向かう力が育つため、より積極的に参加しましょう。
これらの共通テストのために育んだ「思考力・判断力・表現力」や「学びに向かう力」は総合型選抜でも活かす事ができます。「総合的な探究の時間」での学びを活用したり、学びを通して見つけた将来の目標を表現したりして、総合型選抜で合格の可能性を高めましょう。
共通テスト利用の総合型選抜
総合型選抜は、志望理由書、活動報告書などを提出する1次選考、面接や小論文試験などの2次選考が行われるのが一般的な試験です。その中で国公立大学の総合型選抜は、ほとんどが最終選考で共通テストを課されます。また、一部の私立大学の総合型選抜でも共通テストの成績提出が求められる場合があります。
共通テストでも求められるようになった思考力・判断力等は総合型選抜で大いに活かすことができます。ここでは、主な共通テスト利用の総合型選抜を紹介します。
1次選考:書類審査 2次選考:総合試験(筆記)最終選考:共通テスト8割以上
早稲田大学人間科学部
FACT選抜
原田駿くん
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